いちご[2337] 第19期定時株主総会
場所:第一ホテル東京 ラ・ローズ
日時:2019年5月26日(日) 午前10時
[2020年は不参加]
いちごの株主総会出席は6年連続6回目です。
出席者は300名程度です。
議長はキャロン会長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・登壇役員紹介
・事業報告(石原副社長+スライド)
・対処すべき課題(キャロン+スライド)
-株価低迷のお詫び
・監査報告(藤田取締役)
・議案説明(キャロン,藤田)
・質疑応答 10時22分~
・議案採決
閉会は11時48分です。
質疑応答の形式は以下の通りです。
-係員がマイク持参
-特に制限なし
1-1 株主の閲覧請求権についての要望。
キャロン「株主の依頼には対応してきたつもり。これからも続けていく」
2-1 ESGやSDGsの取り組みについて。
キャロン「いちごESGの新しいロゴを作った。かねてから大きく取り組んできたが、現状は投資家からESG銘柄として認識されてない。SDGsに関しては当社は内需の会社なのでSDGsの精神に乗っ取ったESG活動をしていく」
3-1 アニメ事業進出の意味は?
キャロン「豊かさは金だけでなく精神的なものもある。日本を世界に発信することは豊かさに寄与する」
長谷川社長「今までは心築により不動産の価値を上げていく手法を用いてきたが、今後は建物を使う人々へフォーカスをしたサステナブルインフラ企業を目指したい。当社は秋葉原に多くの不動産を持っている。昨年にはアニメの聖地になっているビルを取得した背景もあって、クールジャパンを我々として支援できないかと思った。現状は押井監督のみだが、アニメ制作と不動産の結びつきにはいろいろなアイデアを持っている」
3-2 三宅宏実選手に対するサポート体制を教えてほしい。
石原「先日の全日本選手権で肉離れを起こし1~2ヶ月の治療が必要な状態。筋肉類のサポートには専属のトレーナーを付けて万全なトレーニングやケアをしている。栄養面ではナショナルトレーニングセンターの栄養士に従っている」
キャロン「三宅選手は当社の社員であるが日本の代表を預かっているとも言える」
4-1 借入金の金利について。今後金利低下が起こった際に業績への影響は?
キャロン「金利上昇する場面でも大丈夫なように経営している。現状は0.97%。金利が低下すると儲けになる」
4-2 配当性向が他の不動産企業に比べると低い。
キャロン「配当政策は株主資本配当率3%以上で減配をしないのが基本方針。自己資本が上がるのに連れて配当額も上がる。現時点では株価が安いので配当よりは自社株買いを優先するという結論になった」
4-3 財務指標から計算すると金利はもっと高くなるはずでは?
渡邊常務「コーポレート借り入れだけ抽出すると0.97%になる。コーポレート借り入れは当社の信用力に基づいた金利になる。ノンリコースローンでは不動産のリスクを金融機関が判断して設定する金利になる。現状コーポレートの方が信用が高くなっており、ミックスするとたしかに0.97%を上回るが我々の企業力が評価されている結果でもある」
5-1 昨年に子供株主向けの説明会をお願いした。
キャロン「今でも大賛成。検討はしたが年齢によってニーズが異なるのでハードルは高い。いずれは実施したい。諦めてはない」
5-2 以前に太陽光発電を評価されていたが、昨年の九州電力による発電停止等で認識に変化はあったか?
いちごECOエナジー五島社長「九州電力管内では41発電所のうち3箇所で計18回発電を停止した。個別だと20%くらいの発電量減少。全国均一のポートフォリオを持っており、他の発電所の好転で出力が上昇している。年間では予想値に対して0.3%減予想だがポートフォリオの中で発電量は吸収できると考えている」
キャロン「認識は変わっていない」
5-3 いちごに関わっている人と株主の交流イベントのようなものを開いてはどうか?。
キャロン「考えている。ぜひやりたい」
6-1 株価が上がらないのは長期VISIONの内容が悪かったのか、それとも情報発信の仕方が悪かったのか?適正株価への考えは?
キャロン「実績には何ら問題はなく発信の問題。株価は最終的に企業価値に収斂するがどのタイミングかわからない。健全経営を続けることが大事。インフラ企業として理解してもらえるように発信を始めた」
7-1 いちごグリーンインフラ投資法人を成長させる方針を出してほしい。いちごは太陽光発電を積極的にやっているが譲渡しないのか?
キャロン「当社のためにもグリーンのためにもならなければやらない。当社の持っている太陽光発電所の価値が上がっている。プライスが合わなければ自助努力でグリーンに頑張ってもらうしかない」
7-2 いちごサステナブルラボについて。いちごの社員数の少なさや平均年齢の高さで対応できるのか?
村井常務「平均年齢は少し高くなってきている。今後の成長のためには若い人を入れていかなければならないという話は数年前からしていた。近年の採用ではできるだけ若手をとるようにしている」
長谷川「1年前からITベンチャー2社と業務提携をしている。提携先の社員が常駐してITシステム開発や業務改善などを始めている。外部と組みながらコラボレーションすることで、いちご社員自身も新しい知識や風を感じながら心築の深堀と新規事業への取り組みをやっていく。今後は不動産+ITという人材になっていきたいという話を社員にしている」
8-1 もしトランプ大統領に日本の不動産を宣伝するならなんと説明するか。
キャロン「日本の不動産の魅力はものすごい。1%くらいで借入れして収益利回りは3~5%あるので構造的に勝てるようになっている。海外ではそうはいかず、日本独特の強みになっている」
8-2 積水ハウスの地面師事件について。いちごでの対策は?
長谷川「ショッキングな出来事だった。不動産市場が高い時期にはどうしてもこういう事件は起こっている。聞いたことのない不動産紹介業者が出てくることがありがち。その会社がどういう会社か調査し、その先にいる売り主との関係の調査を徹底するように言っている。また結果論ながら物件の割に値段が安すぎぎるという点もあった」
8-3 シェアハウス問題について。
長谷川「普通に考えれば払えない家賃をコミットしている。買われた人にどうやって説明し販売したのか疑問。いちごに相談してくれれば適正かどうかお伝えできると思う」
8-4 退任する西本取締役にいちごの良さを語ってほしい。
西本「いちごという会社は大好き。6月から違う領域の副社長になるため已む無く退任する。これほど株主に真摯に向き合う会社はない。一株主としてこれからも長く接していく」
9-1 シェアハウスについて提案。
キャロン「貢献できることがあれば」
10-1 前期の販売費増加の打ち明けを知りたい。
渡邉「減価償却費がかなり大きくなる。心築が終わりさらに伸びしろのある物件を固定資産にあてたことで、PL上では6億円程度マイナスになる。クリーンエネルギーでも次々に発電所が竣工し償却が始まることで1億5000万ほど増える。合計8億円弱がマイナスに反映される。償却では外にお金が出ていくものではなく税金を払わずに済むのでキャッシュは手元に残る。営業キャッシュフローは上に行き、PL上はマイナスに行く」
10-2 総会資料の今期の業績予想に売上総利益の記載がない。
キャロン「海外投資家にとっては日本の会計がわかりにくい。わかりやすさのために要望を聞いて売上総利益を外した。改善したい」
11-1 外国人投資家が多いというなら国際会計基準の資料も作ってはどうか?
キャロン「検討はしたがコストや継続性の観点で疑問。現時点で導入する予定はない」
11-2 株主総会の土日開催をこれからも続けてほしい。
キャロン「賛成。これからも土日に開催する」
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15分ほどの休憩の後、12時03分から株主説明会に入りました。
流れは以下の通りです。
・登壇役員紹介
・プレゼン(長谷川)
・質疑応答 12時42分~
終了は13時35分です。
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ごめんなさい。
株主説明会も一応参加していたのですが、今日は寝不足で集中力が持たなかったので記録は諦めました。
あと記事上げるの遅くなってすみません。
あと記事上げるの遅くなってすみません。
雰囲気は普通です。
「株価が上がらなくごめんなさい」と先に言われてしまうと、株主も強く言いにくくなりますね。
最近どの記事でも言ってる気がしますが、同じ総会に出過ぎてしまって感想が沸いてこない。。。
つまりいつも通りの株主想いないちごの総会だったということです。
開会前にはいちごウエイトリフティング部から株主へメッセージが流れていました。
三宅選手は直近で怪我されてたんですね。早期の回復を祈ります。
最後にいちご総会あるあるをいうと"新築"と"心築"が紛らわしい。。。
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お土産はロゴ入りのハンドミラーとカバーです。
(裏返すと鏡になっている)
飲み物はお茶のペットボトルです。
また休憩時間中にフリードリンクが利用可能でした。
2019/05/29 追記
お土産の写真差し替え
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