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株主総会や投資家向けイベントの報告ブログ

石油・石炭製品

JXTGホールディングス 第9回定時株主総会

JXTGホールディングス[5020] 第9回定時株主総会
場所:パレスホテル東京 葵
日時:2019年6月26日(水) 午前10時
URL:https://www.hd.jxtg-group.co.jp/ir/stock/meeting/

[2018年は不参加]


JXTGホールディングスの株主総会出席は2年ぶり5回目です。

出席者は500名くらいです。

総会の流れは以下の通りです。
・対処すべき課題(杉森+スライド)
・長期ビジョン説明(杉森+スライド)
・監査報告(中島取締役)
・議案説明
・質疑応答 10時32分~
・議案採決
・選任役員紹介
閉会は11時35分です。


質疑応答の形式は以下の通りです。
-質問希望者は出席表(色付き)を掲示
-係員がマイク持参
-1人2問まで
-議長が内容をまとめてから回答
-8人目回答後に残り2名と予告(質問希望者がいなくなり終了)

1-1 韓国の徴用工企業リストにJXTGも載っている。対応や影響を教えてほしい。
大井取締役「2016年に韓国で訴訟を提起された。旧日本鉱業の案件なのでJX金属が実務対応している。係争中なのでコメントは難しい。今年4月にJX金属を被告として追加訴訟を提起したとの報道はあるが訴状は確認できていない。今後政治的な協議が進む可能性があるので状況を注視しながら対応する。韓国には銅精錬関係や半導体関連の資産を持っている」
杉森「たくさんの企業がリストアップされている。当社単独でというより日本政府と連携して動くことが最善の策」
2-1 サービスステーションが減っている。仕入れ価格に差があるように感じる。
大田勝幸取締役「今回のサービスステーションのブランド変更では運営店に丁重に説明して納得してもらった上で進めている。公平性,透明性をベースに卸価格を設定している。価格差が大きいということはない。商標権についてはENEOSブランドを特約店,販売店が客に対して品質を保証して販売してもらうことがベース」
2-2 製油所の統廃合の状況について。
大田勝「国内石油需要は減っているため需要に合わせた供給体制を作っていく。廃止を基本とするわけではなく、場合によっては輸出拠点や化学品工場としての活用も。ただ競争力を高めるためには製油所の統廃合も選択肢として考えざるを得ない。室蘭では化学工場を止めた。川崎では製油所と化学工場を一体化して効率的な製油所にする取り組みもしている。麻里布製油所は輸出型の製油所として活用できないかとベトナム政府などと協議している」
3-1 企業スポーツ運営の目的や維持経費を教えてほしい。
大田勝「JX-ENEOS野球部とJX-ENEOSサンフラワーズを運営している。スポーツ振興だけでなくJXTGやENEOSのブランドイメージ向上に繋がっている。グループの一体感や連帯感を醸成させるのにも役立っている。経費については回答は控える」
3-2 CMについて。イメージ広告の割合が多いのでENEOSでんきなどBtoCのものを増やすべきでは?
大田勝「テレビ広告では東京五輪のコラボCMを多く流している。ゴールドパートナーをやっているためこの機をうまく使って宣伝に使いたい。ENEOSブランドに統一されたことでもう一度ブランドの魅力を訴求したいという意図でイメージ広告をやっている。キャンペーン時にはENEOSでんきのCMも出している。4月からは関西でも販売をスタートしたため関西限定CMも」
杉森「ガソリンは商品訴求しにくいこともあり、SSそのものをイメージさせるものが多くなっている」
4-1 取締役報酬と従業員給与の推移を知りたい。
田口取締役「役員報酬は月額報酬,業績連動の賞与,株式報酬の3つで構成。月額報酬は調査会社の指標の中間値を参考に算定。水準が世間に比べて極めて高いということはない。役員報酬,従業員給与共に具体的な金額は差し控えたい」
4-2 大田弘子氏や三屋氏を取締役候補者にした理由。
杉森「社外取締役には高い見識と豊富な経験から経営に指導助言を頂いている。独立,客観的な視点から監督してほしい。経済だけではなく様々な方面での高い見識で助言を頂いている。三屋氏はトップアスリートとして活躍したあと会社経営に携わっている。スポーツ協会の組織運営の強化にも尽力している。経営者,団体運営者として豊富な経験と高い見識を持っている」
5-1 次期中計の数値目標を教えてほしい。
杉森「今まさに策定中。長期ビジョンをどう実現するか議論してロードマップを作っており、その1段階目が次期中計になる。今のところ数値目標は策定できてないが、少なくとも現中計の目標である営業利益5000億円程度は目標として掲げていきたい」
5-2 自社株買いの方針や配当性向について教えてほしい。
杉森「今期配当は1円増額の年間22円で、5月に500億円の自社株買いを発表。経営目標達成の進捗によってさらなる株主還元目指したい。次期中計では新たな還元方針を検討したい」
6-1 三屋氏は東京五輪に専念してもらったほうが良いのでは?
杉森「貴重な意見。三屋氏がバスケをやるわけではないので。女子バスケでは当社のサンフラワーズからできるだけ多くの選手を送り込んでオリンピックで良い成績を残したい」
7-1 ホルムズ海峡が緊迫化している。ペルシャ湾由来の原油輸入割合を知りたい。
大田勝「中東からどれだけ輸入しているかは競争上の問題もあって言えない。日本の平均では88%。中東だけに依存しないように工夫しているが、経済性や政情,量の面から中東原油は根幹であり減らすことはできない。ターム契約を減らしてスポット契約を増やしたり、アメリカからも輸入するといった多様化を図っている。ホルムズ海峡の緊張には憂慮している。政府や船会社とも話し合いしながら運営している」
杉森「分散化に努めているが道半ばな状況」
7-2 開発では今後も中東に経営資源を集中していくのか?
細井取締役「アブダビ,カタール国境で生産を行っている。中東依存度を下げるため東南アジアやその他の地域でも開発を行っている。中東での生産量は全体の10%。中東情勢を注視しながら開発を進めていく」
8-1 製油所の統廃合を早急に取り組むべき。
大田勝「統廃合と有効活用の検討を続けている。中長期的には色々な可能性を検討しないといけない。統廃合は地元の事情や雇用もあり難しい問題。国内での安定供給は当社の使命であるため、それに影響がない形で競争力を高めていく」
8-2 子会社のNIPPOが独禁法違反を度々起こしている。対応が甘いのでは?
川田取締役「心配かけて申し訳ない。まだ処分内容は確定していないので回答は控える。JXTGグループのコンプライアンス委員会に入ってもらい遵法意識をお願いしている。遵法教育,遵法点検を行い、二度と起こさないように」
9-1 社名をENEOSに変更しては?
杉森「社名変更は検討もしていないが貴重な意見として参考にする」
9-2 現状は小数点のある株価になっているので4桁まで株価を上げてほしい。
杉森「我々コメントする立場にないが、PBR0.7倍以下の現在の株価水準には満足していない。投資家との対話で経営施策の理解を深めてもらう。中計を達成し株式市場で評価されるようにしたい」

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過去に出た際は長くなる印象があったものの今日は早めに終わりました。
以前は事業報告にとても時間がかかっていたのですが、ばっさりカットになったようです。
「〇〇については招集通知△ページをご覧ください」というアナウンスをする程度になりました。
効率極まってますね。
(ダブルヘッダー予定だった自分としては正直助かった)

個人的には今年の総会シーズンではイラン情勢と廃プラ問題について聞きたいなあと思いながら回っています。
今日も片方聞けたので満足です。

JXTG総会というとエネルギー事業担当の取締役(JXTGエネルギー社長)が酷使されるのが恒例となっています。
これまで出た総会では杉森社長がその席にいましたが、昨年から大田取締役に引き継がれたようで。
来年以降もお疲れ様です。

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お土産はありません。
その旨が招集通知にも記載されています。
飲み物はお茶のペットボトルでした。
スルーしましたが例年通り童話の花束も持ち帰り可能だったと思います。
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JXTGホールディングス 第7回定時株主総会

JXTGホールディングス[5020] 第7回定時株主総会
場所:パレスホテル東京 葵
日時:2017年6月28日(水) 午前10時

[2019年の記事はこちら]
[2018年の定時総会は不参加]
[2016年のJX臨時総会の記事はこちら]
[2015,2016年の定時総会には不参加]
[2014年のJX定時総会の記事はこちら]


JXTGホールディングスの定時株主総会出席は3年ぶり3回目です。

出席者は800名くらいです。

議長は内田社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・事業報告(スライドとナレーション形式)
・対処すべき課題(内田)
・監査報告(大村監査役)
・議案説明(内田)
・事前通告質問への回答(内田)
・質疑応答 11時09分~
・議案採決
・取締役紹介
閉会は12時04分です。

質疑応答の形式は以下の通りです。
-質問希望者は色付き出席票を掲示
-係員がマイクを持参
-一人二問まで
-議長が質問をまとめてから回答
-9問目終了時に残り2問と予告

※事前通告質問に関してはメモ取らないことにしてるのでスルーです。

1-1 環境対策が進む中でのエネルギー企業の在り方について。2050年に向けてのビジョンは?
杉森取締役「環境対策としては製油所でのエネルギー使用量の削減、廃棄物の最終処分量の低減など。低炭素社会形成の取り組みとしては水素ステーションの普及や再生可能エネルギー事業等を推進。2030年を見据えた長期ビジョンは作っている。石油事業をしっかりやっていく傍ら次世代の事業として電気やガス、水素の育成を努力している」
2-1 議決権行使用Webサイトとの通信がSSL/TLSによって暗号化されていない。[事前質問と同じ内容です]
内田「先程答えた通り」
3-1 カセロネス鉱山の品質レベルと日当たりの採石量について。
大井取締役「粗鋼中の銅品位は30年の平均では0.4%台。9万トン前後の日量処理量」
4-1 清水でのLNG火力発電所建設計画を取りやめてほしい。
杉森「検討を進めている段階であり建設を決定したわけではない。住民に賛成と反対双方の立場がいることは認識。現況調査の結果を踏まえて検討する。今後も丁寧な説明に務める」
5-1 2030年における再生可能エネルギー事業の具体例を聞きたい。
杉森「再生可能エネルギーではそれを利用のために効率的な貯蔵や輸送手段が必要。その解決手段として再生可能エネルギーを有機ハイドライドへ変換する研究開発を行っている」
5-2 株式報酬制度を既に承認済みの制度と別枠にする意図について。
川田副社長「金銭報酬とは別枠で設定。別枠で扱うべきだという関係当局の指導もあった。株式報酬も金銭報酬も有価証券報告書等で開示する」
6-1 天下り(官僚出身?)の人間を役員にするのはやめてほしい。
内田「我々のところには天下りという概念はない」
6-2 派遣社員を増やさず正社員にしてあげてほしい。
内田「貴重な意見」
7-1 水素ステーションの一日あたりの利用状況は?
杉森「日本で走行中のFCVは1500台程度で今は発展途上の段階。地区にもよるが一日で多くて2,3台、少ないと1台」
7-2 バイオマス発電への取り組みが弱い。
杉森「川崎と大分で参画している。室蘭でも発電所の建設を検討。本年中に着工し運転開始は平成34年度を予定」
8-1 東燃に清水の発電所の建設中止を求めたが誠意の有る対応が得られなかった。
内田「先程同じ質問を受けたので同じ回答とさせてもらう。まだ検討中の段階」
9-1 JPXでは最低投資金額は5万~50万円が望ましいとしているが、現状のJXTG株は5万円を切っている。株式併合の予定は?
内田「株式併合の計画はない」
川田「証券取引所の要請は承知しているが、着実に業績を上げることで株価も上がりそれをクリアできると思っている」

10-1 合併効果により株価上昇や株式還元の充実を期待している。
内田「株価についてはコメントできない。中計を着実に達成することで市場でも評価されるよう努力する。中計の達成度合いによっては株式還元の充実を図っていく」
11-1 清水の発電所に関して会長や社長から明確な回答が欲しい。
内田「決定した事項ではないので先程以上の回答はできない。検討している段階としか言いようがない」

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経営統合後初の総会ではありましたが、JXが存続会社ということで第7回です。

JX時代から同様ですが総会自体は毎回無難に終わります。
失礼な言い方をするとあまり感想が湧いてこない。。。
たださすがに3発も飛んで行った清水の発電所の件は印象に残りましたが。

臨時総会の際にも思ってはいたけど書かなかったこととして、内田社長はあまり議事進行が得意でないのかなと思います。
対応にあたふたする場面が結構多くありました。

そしてJX時代には配布されていたお土産がなくなりました。
早くも東燃流コストカット経営の浸透効果が見られます。
統合作業が順調に進んでいるようで何よりです。

というのは冗談として廃止する区切りとしてはいい機会だったのでしょう。
JXは最低単元も安く、会場の便も良いので総会はしごの黄金ルートと化してました。
当然ですが以前に比べると出席者の出入りは少なめだったと感じます。
まあ株主総会の時代の流れですね。
そのおかげでPC用サイト右下にあるタグクラウドの"お土産なし"がどんどん肥大化していますw


お土産はありません。
招集通知に記載があります。
飲み物はペットボトルのお茶でした。
童話の花束は自由に持ち帰り可能です。
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JXホールディングス 臨時株主総会

JXホールディングス[5020] 臨時株主総会
場所:パレスホテル東京 葵
日時:2016年12月21日(水) 午前10時

[2017年のJXTG定時総会の記事はこちら]
[2015,2016年の定時総会は不参加]
[2014年の定時総会の記事はこちら]

JXホールディングスの臨時総会出席は初めてです。

出席者は1000名以上です。
いつにも増して男性の割合が高く感じました。

議長は内田社長が務めました。
開会からの流れは以下の通りです。
・経営統合の概要の説明(内田)
・議案説明(内田)

10時50分ごろから質疑応答に入りました。
形式は以下の通りです。
-1人2問まで
-係員がマイクを質問者の元へ持参
-議長が質問をまとめて確認
-回答はほぼ内田社長、一部担当役員

1-1 株式交換比率が東燃側に有利すぎるのでは?東燃株主にとっては増配になる。
内田「いくつもの総合的な判断。配当比率、株価比率で決定したわけではない」
2-1 女性役員が少ない。
内田「今回の議題では女性の社外監査役を提案している。今後も年齢や性別を問わずに人材の多様化を進めていく」
2-2 統合でまた取締役の人数が多くなるが妥当なのか?
内田「14名から18名になる。統合後スムーズに移行するのが初年度の最大の課題。将来的には減らしていく。次回の定時総会ではある程度見える形にしたい」
3-1 JXTGという社名は残念。将来的には夢のある社名にしてほしい。
内田「貴重な意見として参考にする」
4-1 交換比率を算定するFAが証券会社のみで構成されている。監査法人を入れなかった理由を聞きたい。
安達常務「FAの証券会社は国内海外両方の見地から選択した」
大田取締役「FAでは証券会社を採用したが、その前提となるデューデリジェンスを行う際の専門家として監査法人も採用している。監査法人の意見は十分反映できている」

5-1 DCF法の分析時における割引率を算出する際の株主資本コストについて。
安達「FA各社が算定しているので詳細は答えられない」
内田「割引率はそれぞれの会社の考え方がある。具体的な数字は勘弁してほしい。幅としては4~5%」

6-1 統合後におけるサービスステーションのブランドについて。
杉森取締役「それぞれが使っているブランドを継続して使用する予定。最適なブランドが何かとは今後検討していく」
6-2 統合後の電力小売り事業について。
杉森「両社で販売方法や価格、システムが異なるため当面は別々にやっていくしかない。将来的には早い時点で統一するのが望ましい」
7-1 原油価格の見通しは?
内田「業績は原油価格や銅価格、為替に大きく影響される。概ね現状の水準を前提にしている。今回提示した収益目標も足元の水準を参考」
8-1 今回の統合はどちらが積極的に仕掛けたのか?
内田「どちらが主導してると分かった瞬間負けてしまうのでわからないようにしてやっている。五分五分として理解してほしい」
8-2 出光と昭和シェルが合併した際、しなかった際の影響は?
内田「基本的には出光シェルがどうなろうとこちらの経営統合は変わらない。我々がやるべきことは同じ」
9-1 外資系の東燃と合併交渉したことで感じたことがあれば教えて欲しい。
内田「東燃は現在では外資系ではない。外資文化も残っていたが支障をきたすようなことはなかった」
9-2 統合により中流・下流事業のウエイトが大きくなる。上流とのバランスが悪くならないか?
内田「新しい環境に合わせてゼロベースで事業改革を行っている。バランスというイメージは持っていない。ある事業から撤退する考えも何も決めていない。上流が相対的に小さくなるのは確かだがバランスが崩れたとは思っていない」
10-1 トランプ政権の国務長官にエクソンモービルCEOが就くが影響は?
内田「回答する立場にない。石油業界にとって将来良くなるのを期待するとしか言いようがない」
11-1 今後、上流事業から撤退するということはあり得るのか?
内田「どの事業においても撤退や縮小を決めたことはないと申し上げた。撤退の可能性があるかと聞かれたら今の時点ではない」
12-1 来年の統合後といわずに今からでも覚悟を持って取り組んでほしい。
内田「ご意見として承る」
13-1 統合相手として東燃を評価している点は?
内田「エクソンモービルグループにおいて精製元売りに特化してやってきた会社。エクソンモービル流の効率的な経営体制や管理体制は我々にはないところ。世界に数多くの設備を持っているため、設備の管理や運営は非常に優れている」
14-1 東燃との企業風土の違いをどう見ているか?
内田「一年以上に渡り東燃と交渉してきた。基本合意をしてからは両者で会合を開いてお互いを理解することをやってきた。エクソンモービル流の合理主義的な考え方と我々の国内に根ざした考え方はいい所を取り合える関係だと思っている」

11時50分ごろ閉会しました。


ここ最近は定時総会には出られなかった中で、スカスカな12月に召集通知が届いたので出席した次第です。
それにしても出光と昭和シェルのが先だと思っていたらあんなことになるとは・・・

臨時総会は普段記事にしないのですが、今回は大企業同士の経営統合の承認というデカいイベントだったので。
定時総会なら良かった悪かったと書くところ、本日はスルーしておきます。
あーでも臨時総会で飲み物貰ったのは初めてですね。さすがJX。


お土産はありません。
(招集通知に記載されています。加えて言うと臨時総会で出ることはまずありえないです)
飲み物はペットボトルのお茶でした。
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昭和シェル石油 第104回定時株主総会

昭和シェル石油[5002] 第104回定時株主総会
場所:ヒルトン東京お台場 ペガサス
日時:2016年3月29日(火) 午前10時

[2017年以降は不参加]

昭和シェル石油の株主総会出席は今回が初めてです。

出席者は400~500名でした。
やはり高齢男性主体です。

スライドとナレーションによる事業報告でしたが、ナレーションされる方が生で読む光景は初めて見ました。
その後出光興産との経営統合の背景や理由を議長の亀岡社長が説明しました。

10時45分ごろから質疑応答に入りました。
1人2問までと言ってましたがあまり関係ない感じに。
前半はほとんど亀岡社長が答えていましたが後半は担当役員がメインでした。

1-1 取締役会の4分の3を社外取締役を占める体制は経営統合後も継続するのか?
亀岡「コーポレートガバナンス・コードに定められているようなことは当社では既にほとんどやっている。出光とは協議中だがこういう考え方は残していこうと話している」
1-2 統合後のブランディングについて。新ブランドを立ち上げるより現状のブランドを活かすor継続するべきでは?
亀岡「いろいろな意見が有るが統合後に次の百年を目指すべく若い社員や特約店も含めて皆で決めていく」
2-1 経営統合への決意が聞きたい。ロイヤルダッチシェルから取得する株の価格や統合時の交換比率について。
亀岡「審査がいつまでに終わるかが見えないため10月から来年4月としか言えない。シェルの1350円というのは7月当時の水準から算出した。株主にとって交換比率が重要なことは承知しているので統合時に期待に応えられるよう頑張る」
2-2 今期の収益目標について。
亀岡「2017年までの中計目標がほとんど達成見込み。石油事業では差別化戦略が効いてきてる。コスト削減も前倒しで進み相当強い競争力を持っている状況。電力事業は昨年バイオマス発電所が立ち上がった。太陽光も昨年より収益改善する」
3-1 太陽光事業の収益予想の根拠について。
亀岡「当社はCIS系パネルを扱っていて、東北工場ではそれを今までの3分の1の期間で製造するということを現在やっている。今年の収益には出ないが来年以降は入る。販売に関しては家庭用の屋根への設置は付加価値が高く、発電所を作って売るビジネスも広がっている」
3-2 電力小売りでの顧客の取り込みは?
亀岡「発電所を自前で持っていることが強みのため、市場での売却、電力会社への卸売、高圧へ小売りと様々な売り方ができる。今回の自由化ではガソリンスタンドを使って売れることは強み」
3-3 統合後の関連子会社の扱いについて。
亀岡「特約店やビジネスパートナーと信頼関係を作ることで強固なサプライチェーンができる。このビジョンを大切にしてやっていく」
4-1 スタンドで利用できるような株主優待を導入して欲しい。
亀岡「車を持っていない株主や海外の株主も多いので公平にするため配当による還元が望ましい。過去10年間3~4%の利回りを維持している」
4-2 スタンド店員の接客態度・待遇について。
亀岡「消費者モニターによる調査でも年々当社の評価は上がっている。いきいきと働けるように特約店と一緒になってやっていく」
5-1 統合後も女性の活用に力を入れてほしい。
亀岡「統合発表の記者会見において、出光社長が昭和シェルに比べて女性活用が遅れてるため取り込みたいと明言していた。自分も責任を持ってやっていく」
5-2 女性活躍推進法において昭和シェル石油はどう考えているか?
新留常務「基準の4つのうち先の3つはクリアしている。更なる活用のため女性社員の意欲の醸成、会社が積極的に登用する風土を作っていかなければならない」
井上常務「昨年に昭和シェルWomen'sネットワークを立ち上げた。女性社員の経験を共有し働き方を議論している」

6-1 原油価格の見通しについて。
小林COO「供給過剰が継続していて解消するにはまだしばらく時間がかかる。年後半にかけては上昇していくと見ている。今後も中東情勢や産油国会合など注視していく」
7-1 役員賞与額の根拠は?
亀岡「独立した取締役・監査役で形成される指名報酬委員会で決めたもの。詳細は出さないが公平性は担保されている」
8-1 小売り販売の戦略効果について。
森下常務「ガソリンに関して差別化戦略で伸びている。V-Powerが好評で業界で差をつけることができた。全ては特約店のおかげ」
8-2 今後の財務戦略について。
ダグラスCFO「原油価格の下落に伴うインパクトはあった。太陽光以外のすべての事業においてプラスのキャッシュフローを生み出せたおかげで有利子負債を減らすことができた。将来に向けては中計期間においてもキャッシュフローを大きく生み出していける」
8-3 統合後の配当方針について。
亀岡「現在協議中で決まっていない。今までの方針を反映できるようにはしていきたい」
9-1 対等合併と言っているがシェルから取得する株は出光の方が多い。
亀岡「シェルによる株の売却と経営統合は別の話。統合については昔からずっと進めてきた。シェルから直接自社株を買う話はあったが、インサイダーを回避するためには統合作業をストップしなくてはならなかった。その間に他同士で再編が進む恐れがあったのでどうせ同じポケットになるならと出光が買った」
9-2 電力小売りにおいての昭和シェルの特徴は?
柳生田執行役員「競争力のある電源を複数保有しているのが強みで、LNGやバイオマスやソーラーと環境にも優しい。電力販売は震災前から続けていて高圧の小売りも伸びている。低圧はチャレンジになるが当社だけでなく新電力すべての問題。スタンド等で販売できるのは優位性」

12時5分ごろ閉会しました。


昨年は散々クラレへの愛を語っておきながら今年は行ってません。
現実的な問題として今年が最後の総会になりそうなのでこちらを優先しました。

亀岡社長は声もいいし答弁の内容も聞きやすいなあと思ってたら、最後に議長やるのは今回が初めてと言ってたので意外でした。
経営統合の経緯を直接説明されるのは良かったと思います。
あと超どうでもいいことですが、"昭和シェル石油"って中の人はああやって発音するんだと。
("昭和"に力を入れてあと落ちていく感じ)
自分のイントネーションと違ってました。

事業報告のスライドに関しては石油元売りの他社と比べるものが多かったように感じました。
別にどんどんやるべきだと思うのですが総会の資料では案外ああいうの見ないなあと思って。
IR説明会では定番ですけどね。
株主総利回り(これもあまり見ない)を並べてうちが一番パフォーマンスがいいよといった具合に。
まあここらへんの指標で何を使うかは自社に有利なものを選ぶテクニックですね。

正式統合前に臨時総会があるようですが、経験上臨時総会って面白味がないんですよね。
何社か出たことありますがどれもシャンシャン度合いが極まってたので。
議題が経営統合だと雰囲気違うのかな?
まあその時考えますw


お土産はありません。
写真ブレてますね・・・
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JXホールディングス 第4回定時株主総会

JXホールディングス[5020] 第4回定時株主総会
場所:パレスホテル東京 葵
日時:2014年6月26日(木) 午前10時

[2016年臨時総会の記事はこちら]
[2015,2016年の定時総会は不参加]
[2013年の記事はこちら]

JXホールディングスの株主総会出席は昨年に続いて2回目です。

大きな会場で出席者は非常に多いです。
1000人は余裕で超えていたと思います。

スライドとナレーションによる事業報告の後、議長の松下社長から対処すべき課題について説明されました。
昨年もそうでしたが、ここで結構時間を使うので10時45分頃から質疑応答に入りました。

質問者は9名でした。
会社全体に関するものは社長が答えましたが、ほとんどの質問は個別的なものだったので各取締役が答えました。
半分くらいを一色取締役(JX日鉱日石エネルギー社長)が答えていたと思います。

そういうことで、エネルギー事業に関する質問が多かったです。
事業関連のものを挙げると、
「石油マージン率の現状について。」→「国内では構造的な要因による需要減少中で、競争激化により低下していた。最近では石油精製能力の削減により回復している。将来的に需要減少は続くため、製油所の競争力や海外輸出の強化によりマージンを確保したい。」
「プラントの災害対策は?」→「東日本大震災以降、二時災害対策や重要設備の高所化などを行った。南海トラフ地震対策は今検討中。」
「社員の技術向上・伝承策について。」→「ベテラン運転員中心に手順書の整備行ったり、足りないところはITの力で埋めることも。新潟にトレーニングプラントもある。」
「ベトナムでの油田開発において昨今の南シナ海情勢による影響は?」→「中国の主張するEEZのラインからは南にはずれているので影響はない。」
「将来的に石油が枯渇した際の新エネルギー事業は?」→「家庭用燃料電池や太陽光、メガソーラー発電に取り組んでいる。省エネの暮らしを提案するといったソフト面の事業も行っている。太陽光は着実に増加。メガソーラー施設は現状3箇所で今後は6箇所に。」
「水素事業について。」→「製油所で使われている水素の製造装置の有効利用や水素輸送について研究している。また15箇所の水素ステーションを設置予定だが、水素ステーションは一般のガソリンスタンドの倍以上のコストがかかる等の問題がある。」
といった感じでした。

その他のものを挙げると、
「株主優待としてGSでの割引きカードを作ってみたらどうか?」→「株主還元は配当で行いたい。」
「株価対策は?」→「既存基盤による安定的な収益確保、戦略プロジェクトの実行、IR活動が中心。」
こんな感じでした。

12時頃閉会しました。


本当は今年は違うところに行ってみようと思っていたのですが、このブログのアクセスの半分をコマツとJXで叩き出しているのを見てここにしましたw
パレスホテルは本当にきれいなホテルで株主総会の会場では一番好きな施設です。
大手町駅からも直結していてアクセスもいいですし。
(あとは去年も言いましたが椅子が快適。)
また、お土産の中身も変化つけているようなので楽しめると思います。
JXの総会は株主が好む要点を押さえているのでお勧めです。


お土産は先渡しです。
RUYSDAELのクッキーの詰め合わせと童話の花束でした。
また飲み物にペットボトルのお茶が配られました。
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不定期更新。
文章力には期待しないで下さい。
大きな掲示板では晒さないで頂けると嬉しいです。
2021/07/01
やる気が尽きてきており今後の更新はかなり怪しいです
ギャラリー
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