セリングクライマックス

株主総会や投資家向けイベントの報告ブログ

東京ミッドタウン・ホール

メルカリ 第7回定時株主総会

メルカリ[4385] 第7回定時株主総会
場所:東京ミッドタウン・ホール Hall A
日時:2019年9月27日(金) 午前10時

[2020年は不参加]

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メルカリの株主総会出席は2年連続2回目です。

出席者は300~400名くらいでした。

議長は山田会長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・事業報告(映像)
・議案説明(山田+スライド)
・事業戦略プレゼンテーション(山田+スライド)
 -メルカリ日本事業(田面木執行役員)
 -メルペイ事業(青柳取締役)
 -メルカリ米国事業(ラーゲリン取締役)
 -社会的な取り組みと鹿島アントラーズについて(小泉社長)
・株価と黒字化についての説明(山田+スライド)
・質疑応答 10時51分~
・議案採決
・新任役員紹介
閉会は12時17分です。

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質疑応答の形式は以下の通りです。
-質問希望者は色紙を掲示
-マイクまで移動
-1人1問まで
-議長が内容をまとめてから回答
-17人目回答後に残り3名と予告

1-1 リファラル採用を導入しているのか教えてほしい。
山田「積極的に行なっている。質の高い人材が質の高い人材を連れてくることで、社員の質が担保されている。ただ面接ではそういった点は配慮せず、一定の条件やフィット感を見ながら決めており、同様の水準で判断している」
2-1 投資額(赤字)は今後も増加していくのか?投資への制限設定は?
山田「心配かけて申し訳ない。適正なリスクを勘案しながら投資額を決めている。無制限に赤字が増えて倒産するといったことはないので安心してほしい」
3-1 偽ブランド品やキズ,汚れの問題など出品物の質をどのように担保しているのか?
田面木「禁止出品物を監視する専門チームがあり、AI技術も用いて監視体制を強化している。禁止物の出品委員会を設け日々経営会議にもかけて注視している。汚れなどは基本的には出品者に連絡する形だが、トラブルになった際は窓口に問い合わせてくれれば履歴を確認して対応する」
4-1 グローバルマーケットプレイスの創造を掲げているのに、海外からはプロキシを通さないとメルカリのサービスを利用できない。
田面木「海外から使えないのはセキュリティ上の理由。不正取引をされないようにIPアドレスをブロックしている。今後安心安全を担保した上で海外に展開していく」
5-1 株価が低迷しているのできちんとしたビジョン,ガイダンスを出してほしい。
山田「業績はそれぞれの事業の変化が激しいため、どれくらいの投資が必要なのか見通しがしづらくガイダンスを出すことが難しい。今年一年は勝負の年であり、どれぐらいの投資が必要か精緻な情報が明らかになってくる。現時点でいつ黒字化するのかを言うとミスリードになってしまう。判断できる情報はいずれかのタイミングで出していく」
6-1 中長期と言っている割にユーザ獲得で焦っているように見える。メルペイの友達紹介キャンペーンは品がない。ユーザの質を上げる方向にしてはどうか?
山田「短期的な施策に見えてる部分もあるかもしれない。キャンペーンや広告はどれだけのリターンがあるか見ながら慎重に進めている。指摘でもあったようにやり方については改善の余地があると考えている」
7-1 メルカリあんしん自動車保証について詳しく説明してほしい。自動車離れが進んでいるが?
田面木「自動車本体の出品物の故障に対する保証であって事故に対するものではない。要らなくなった自動車を出品してもらい次の人に引き継ぐための機会となるで大きいチャンスと見ている」
8-1 株価が低い。経費管理をしっかりやってほしい。
山田「心配かけて申し訳ない。繰り返しになるが中長期的な成長を目指しているのでその実現を待ってほしい。経費は重要視しており社内でも仕組みを整えて実際に削減できていると思う。1円でも無駄にしない経営に邁進する」
9-1 メルペイでもICカードや(楽天Edyのような)キーホルダーがあれば便利になる。
青柳「すべてがコード決済で完結するとは思わない。当初からiDによる非接触型決済も用意しており、使いやすさでは満足度No.1の評価をされている。Amazon Goのように決済体験を感じず空気のように終わることが目指していく姿。研究開発部門では音波や電波,タグを使った方法も中長期的では視野に入れている」
10-1 販売手数料について。ラクマが3.5%なのに対しメルカリは10%と高い。ユーザが安い方に流れてしまう心配はないのか?
田面木「現状の手数料はきちんとしたサービスを提供する上で適切だと考えている。日本最大のフリマアプリで一番ユーザが多いため出品した際に売れやすいという強みがある」
山田「より多くの商品があることでより高い金額で買ってくれる客もいる。手数料の差以上の金額の差で売れるのであればメルカリを使い続けてくれる。競合は増えてくるが最大手の強みとテクノロジーを使って売買しやすい場を作ることで対抗可能」
11-1 情報開示の姿勢について。もっと具体的な数字を出してほしい。投資回収率を教えてほしい。
山田「競争戦略上の理由で情報をオープンにできない。確固たるものを示せず心苦しく思っている。開示しても構わない状況になったら随時開示していく。投資回収率といった情報も開示できるものからしていく」
12-1 短期目線の株主意見に敏感になりすぎているように感じる。ソウゾウやメルカリチャンネルなど魅力的なサービスが削られている。魅力的な新サービスがあれば教えてほしい。
山田「投資をしていく中では当然費用対効果を考えている。ソウゾウやメルカリチャンネルの終了もシビアに判断した結果、大きな成長が見込めないとして撤退した。全く別なサービスを始めるということは考えてない。三本柱(日本事業,米国事業,メルペイ)に注力したいと考えているが、日本事業の中で新サービスを付加するといったことは随時やっていく。研究開発にも力を入れてやっている」
13-1 これまで利用してなかった層の開拓として、直接的にチャリティーや被災地支援ができる仕組みがあればいいのでは?寄付文化のあるアメリカでの展開にも繋がる。
田面木「先日のメルペイのカンファレンスにおいて、ふるさとチョイスで復興支援の寄付ができるようになることを発表した」
ラーゲリン「チャリティーに関してはずっと自分の頭の中にある。アメリカでは寄付した金額分の税金を引かれることもあって意識が強いのは間違いない。どうやって流通額を高めていくかを考えていく中で時期や規模見ながら検討したい」
14-1 メルカリボックスを見ていると取引時でのトラブルの多さが気になる。全額補償が一部補償になったことについて説明がほしい。
田面木「個人同士の取引なのでトラブルは確かにある。トラブルがあった際は問い合わせ窓口で個別に対応している。一定のルールは設けずに個別に事例を参照して商品や代金の補償を決めている」
15-1 ここ一年の買収効果を定量的に説明してほしい。また鹿島アントラーズの買収はどのようなシナジーを見込んで行なったのか?
山田「自動車分野は当社の中で成長の早い分野のため、強化すべき領域としてCARTUNEを買収した。詳細は言えないがカタログを拡充してCARTUNEでも購入できるようにしていく」
小泉「昨年のアントラーズは売上高70億円で利益は4億円程度。アントラーズサポーターに対してメルペイの入会案内をしており、メルペイユーザにはポイントが、アントラーズには強化費が付与される仕組みになっている。スタジアムで使えるようにしたりと茨城県中心でメルペイを担いでいる。事例がないと導入してもらえないので、アントラーズによって茨城で展開し、茨城の事例を使って全国に展開したい」
16-1 海外展開のタイミングについて。配送インフラやモラルの問題もあるが?
山田「拡げるのにあたって重要な要素は決済や配送網。アジア中心に色々な国をウォッチしているが普及するタイミングではないと考えている。しばらくは三本柱に集中したい。注意深くウォッチしながら進出のタイミングを図っていきたい」
17-1 いい赤字だと割り切った説明をしてほしい。売上高拡大のビジョンや資金繰りについてしっかり説明すれば株価も下がらない。
山田「説明が足りない部分があり申し訳ない。我々としてはいい赤字だと考えている。トップラインは伸びており投資に対するリターンも十分見合うものだと考えている。競争戦略上の問題がなくなることはないが、より確信度が高まってくれば説明したい。全世界でマーケットプレイスを作ることに向けて邁進していきたい」
18-1 物流面において将来的な構想があれば教えてほしい。
田面木「現状は事業者に頼っている状況。日本では物流事業者の拠点に梱包資材を置いたり、メルカリ教室を開いたりして物流の提携は随時アップデートしている」
ラーゲリン「最初数年はコスト交渉ができる立場ではなかったが、今は月間ユーザ200万人超えでUSPSやUPS,FedExと交渉し3社とも利用できるようになった。通常よりも3~4割安く郵送できるようになっている。QRコードをかざすことで自動的に梱包できる仕組みも実現した。これからもかなりのリソースを注いでいく」
19-1 米国事業はどれくらいのユーザや流通量があれば勝てる状況といえるのか?
ラーゲリン「アメリカでは直接人が会って取引をするマーケットプレイスも存在し、中古市場の構築に役立っている。郵送を中心に何でも売れるマーケットプレイスはあまり競合がない状況。シェアの取り合いというより、オンラインで売った経験のない人がどうすれば売るようになるかにフォーカスに当てている。一般化というところまではたどり着けていない。日本のように『何か売りたい際はメルカリ』と思われるようにしていきたい」
20-1 取締役候補者に自社株を保有していない人がいる。
山田 「役員はストックオプションという形で株を持っている者が多い。社内にいると株を買うタイミングが難しいという面もある。権利行使をすれば株式になるので、経営陣も株主と同様に株価を最重要課題として認識している」

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昨年に続き厳しい意見は多かったのですが、あの惨状に比べれば雰囲気はそこまで悪くもなかったと思います。

事前に株価と黒字化について説明する作戦は成功したように見えます。
先に謝られると強く出にくいというのはどんな場面でも同じですね。
ただ内容的には特に新しいものはなく「中長期的な成長を」という従来の説明でした。

各事業の戦略説明や質疑応答での回答を担当役員がされるようになったのは良かったと思います。

気になったのは二部構成をやめてしまった点です。
昨年で唯一褒めた部分なのに。
時間伸びすぎるのを嫌ったんですかね?
こういうサービス企業は株主説明会(ユルい質疑応答の時間)があった方がいいと思うのですが。
まあ総会内での質問者数20名は多い方ではあるので、それで充分という考えなのかもしれません。

係員はスーツ姿の方とメルカリロゴ入りのTシャツ姿の方が混在していました。
個人的には全員軽装でも"らしさ"があって良いのではと思います。

公式サイトにて事業報告の動画やプレゼン資料が公開されているので参考に。

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お土産はありません。
招集通知にその旨の記載があります。
ただアンケート記入用の良さげなボールペンを貰うことができました。
飲み物はミネラルウォーターのペットボトルです。

また会場外にメルカリ入門セット的なものも置いてあったので回収してきました。
メルカリ使ったことないけど、これでいつでも取引できます。
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メルカリ 第6回定時株主総会

メルカリ[4385] 第6回定時株主総会
場所:東京ミッドタウン・ホール Hall A
日時:2018年9月28日(金) 午前10時

[2019年の記事はこちら]

メルカリの株主総会出席は今回が初めてです。

出席者は500名程でした。

議長は山田会長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・上場における感謝(山田)
・監査報告(福島監査役)
・事業報告(動画形式)
・議案説明(山田)
・質疑応答 10時19分~
・議案採決
閉会は11時39分です。

質疑応答の形式は以下の通りです。
-質問希望者は色紙を掲示
-質問者はマイクまで移動
-1人2問まで
-議長が質問をまとめてから回答
-21問目終了時に残り3問と予告

1-1 米国市場のMonthly Active Usersを教えてほしい。
山田「MAUは先行投資フェーズにあるので開示は控えたい」
1-2 日本市場と比べてアプリダウンロード数が半分程度なのに対し流通額が10分の1と少ない理由は?
山田「ダウンロード数は累計ということもあり、必ずしもユーザ数を示すものではない。また日本に比べてアプリが多いこともあってリテンションが一般的には低い」
2-1 赤字解消の時期は?
山田「時期は差し控えたい。現在は利益を生むよりトップラインの成長。中長期での株主価値の向上を目指す」
2-2 今回の上場で調達した資金の使い道は?
山田「ユーザ拡大に向けた広告宣伝費や優秀な人材確保のための人件費、借入金の返済、サービス向上のための投資」
3-1 株主は利益を追求している。赤字体質は如何なものか?
山田「先行投資事業や海外メルカリ事業、メルペイへの投資を行うため連結黒字化の時期の言及は控える。当社は成長段階で短期的な利益ではなく中長期的な大きな成長を目指す。株価が低迷して心配を掛けた。一時的な株主還元策ではなく中長期的な企業価値向上が最大の利益還元になると考えている」
4-1 メルカリはPCからの使い勝手が悪い。
濱田取締役「99%の客がスマホを使っているのが現状。改善の余地はあるものの優先順位は高くないという認識。それでも改善は進めていきたい」
5-1 アメリカではチャリティ文化が根付いており社会貢献意識が強い。売上げの一部をチャリティに回すといったような考えは?
ラーゲリン取締役「アメリカでは要らなくなったものが捨てられるのではなく寄付されることが多い。戦略の細かいことは言えないが指摘された点はアメリカの経営チームも把握している。売って得た金をどう持っていくかについては様々な施策を検討中」[日本語です]
6-1 ダウンロード数に対するMAU比率への見解を聞きたい。
山田「ダウンロード数は累計なので社内的にはMAUをKPIに置いている。まだまだ活性化できると考えている。テレビCMや新しい取引機能を強化することで掘り起こしていきたい」
6-2 上場の感想は?上場前との変化があれば聞きたい。
山田「上場企業となり、これから金融関連事業をやっていく中で非常に大きな社会的な責任を感じている。コンプライアンスやガバナンスを重視して社会の公器になるべく頑張っていく」
7-1 アメリカは物流の到達率が高くない印象がある。CtoCサービスの障害にはならないか?
山田「日本と同様に中古品マーケットが存在しニーズはある。eBayの北米市場は4~5倍あり、環境の違いはあるがEC化率は日本よりも進んでいる。適切にサービスを改善し適切なプロモーションをすることで日本同様の成長することは可能」
8-1 黒字転換の時期を答えてほしい。今期の業績予想は?
山田「日本のメルカリはすでに黒字だが、海外事業やメルペイに先行投資を行っているため連結では赤字を計上。メルペイへの投資金額にもよるため業績予想は困難で非開示としている」
9-1 メルペイについて。競合も多い中での後発参入になるが差別化は?
山田「メルペイは現在準備段階。戦略も練っている段階なので詳細な開示は控える」
9-2 ブロックチェーン技術への投資について。
山田「研究は進めているが現在において決定していることはない」
10-1 現金や甲子園の砂が出品されることがあった。出品物のチェック体制は?
山田「お騒がせして反省している。安心安全な場所の提供なしに成長はあり得ない。禁止出品物は違法なものに加えて倫理的な観点から検討する形に変えた。監視体制では人員増強以外にAIも活用。AIで検知した際は身分証の提示を求める対応も」
11-1 メルペイのプロモーションでアフィリエイト広告を使う予定は?
山田「プロモーション戦略は現在検討中。決定している事実はない」
11-2 メルペイがメルカリIDと紐付けた評価を利用することによって何ができるようになるのか?
山田「世の中の様々なサービスで利用可能な世界を目指している。詳細開示は控える」
12-1 山田会長がどんな発言するのかを期待して出席しているのに表面的なことしか言っていない。将来的なビジョンを語ってほしい。
山田「初めての総会で不慣れなところもあり申し訳ない。メルカリのミッションの実現には世界津々浦々まで考えると数十年スパンになる。まずは米国事業とメルペイを立ち上げ数年で結果が出てくる。その結果を見ながら中長期的な企業価値向上を目指す」
13-1 来年にいくら利益を出すと決意表明してほしい。
山田「繰り返しになって申し訳ないが、成長段階なので短期の収益性ではなく将来の大きな成長に向けた中長期の経営を行なっている。株主にも中長期で応援していただきたい。短期的な赤字は将来により大きな黒字を出すための先行投資」
14-1 海外展開について。eBayがあるにもかかわらずアメリカを選んだ理由は?eBayに対してメルカリの強みがあれば教えてほしい。
山田「日本でもヤフオクがある中で参入しスマホに特化することで成功できた。eBayはBtoCをメインにしているのでCtoCのメルカリとは異なる。中古品市場はアメリカの方が極めて大きい。個人に使い勝手の良いサービスを提供することで成長は可能」
14-2 中国や東南アジアへ展開する考えは?
山田「現在はアメリカ、イギリスの成長に注力している。それ以外の市場はアメリカとイギリスの成長を見極めた上で行う」
15-1 "中長期的"と繰り返しているが、10年先をどのように考えているのか?
山田「成長フェーズにあって動きも速いため10年先を見極めるのは困難。今後も成長機会を見極めて挑戦していく」
16-1 アメリカ市場で予想以上に苦戦、善戦している点があれば聞きたい。
山田「1年かけてローカリゼーションを行っている。ベースはオンライン広告で、特定エリアではラジオ広告や屋外広告を行っている。株主から預かった資金は規律を持って投資していく」
17-1 今後の新規事業として会長が興味を持っている分野があれば教えてほしい。
山田「新規事業ではソウゾウを設立し旅行領域でのサービスを開発中。メルカリ級のサービスを作るべく進めている」
18-1 先ほどから会長の回答が曖昧。
山田「至らぬ点があった。今後の改善に役立てる」
19-1 アメリカでの展開について。例えばUberと提携するなどしてプロモーションや配送面などで日本とは違う方法を考えてほしい。
山田「ラーゲリン取締役を中心に戦略を考えている段階。具体的には申し上げられない。着実に成長しており今後日本を超えるような市場になると考えている。投資に関しては規律を守り、今後の数字を見ながら」
20-1 会長がメルカリを通じて作りたい世の中のビジョンを聞かせてほしい。
山田「世界一周をして新興国を回った中で、彼らがもっと豊かな生活を送れないかと考えていた。日本に帰ってきたらスマホが普及していたので、このツールによって世界中の人がもっと効率的に資源を使いもっと豊かな生活ができるのではと思いメルカリを作った。自分にできることはインターネットプロダクトを作ること。自分ができることを最大限やっていくことで少しでも世の中を良くしたい」
21-1 海外展開について。なぜ初めにアメリカなのか?東南アジアに進出しない理由は?
山田「アメリカは世界の縮図であり様々な文化が混在している。そこで成功できれば他の国でも成功できると考えている。東南アジアは決済インフラや配送インフラが不十分な状況。いずれは進出したいが優先順位は低い」
22-1 海外展開について。アメリカもいいが中国にも重きを持ってほしい。
山田 「アメリカと中国共にに大きな市場とは理解している。両方の市場を同時にやるのは我々の体力では難しいので現在はアメリカ中心に取り組む」
22-2 何でも良いので小泉社長の声が聞きたい。
小泉「話したかったのでありがたい。メルカリは資金調達で得た多額の資金をマーケティングに投資することで多くの客に使ってもらい日本事業の黒字化につながった。日本のMAUは現状1000万人強、スマホのアクティブユーザは7000万~8000万人なのでまだ大きなマーケットは残っている。より多くのジャンルを提供することで多くの客に利用してもらいたい。また中長期の経営としてアメリカとメルペイに投資していく。会社の金を無駄に使うことはせず有効に活用して中長期で企業価値を向上させたい。ミッションを達成すべくこれからも尽力する」
23-1 女性登用について。メルカリは女性の利用が多いので女性の力を会社の成長に活かしてほしい。
山田「我々としても課題意識はある。当社が必要とするスキルが持ってバリューを実践できる役員候補がいれば性別や年齢、国籍問わず選任する考え」
24-1 会長の答弁を聞いて失望した。こんなビジョンのない会社はない。
山田「自分の答弁で心配をかけて申し訳ない。今後の参考にする」
24-2 第1号議案の"吸収分割契約"とは?
山田「吸収するのはメルカリの決済事業。メルカリのポイントや売上げをメルペイに移管するもの」

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11時55分から事業説明会に移りました。
流れは以下の通りです。
・登壇役員紹介
・事業説明(山田+スライド)
・日本事業と今後の成長戦略について(小泉+スライド)
・質疑応答 12時22分~
終了は13時1分です。

1-1 プロ野球球団を保有する考えはないか?
小泉「昨年は日本ハムとキャンペーンを行ない、球場外でのフリーマケットの実施や選手を活用したプロモーションをした。今年はオリックスと提携し球場に広告を掲載している。球団経営は相手がある話なので何か言う立場にない。スポーツは社会性とビジネス共に価値のある領域。スポーツ用品は高いこともあり、様々な競技と接点を持つことで多くのユーザを獲得したい。スポーツを通じても社会に責任を果たしていきたい」
2-1 メルカリのアプリについて。送料込みと送料別が紛れているのでわかりにくい。
山田「参考にする」
3-1 イギリス事業の状況を教えてほしい。
山田「昨年立ち上げた段階であり、まだ事業を拡大するような状況ではない。マーケティング効率などを勘案し事業拡大できるフェーズまで持っていこうとする段階」
4-1 アメリカのメルカリにおける儲けが出る最低金額を教えてほしい。
山田「送料は高いが、商品の値段は日本と変わらない。最低金額は3ドルになっている。アメリカでは送料は購入者負担が多い。ほとんどはUSPSが提供する日本のメルカリ便のようなものを使っている。送料は6ドル~10ドル台くらい。国土が広いので一律だと平均値は上がっていく」
5-1 アメリカでの資金調達について。どのような企業をターゲットとしているのか?
山田「東証でIPOしたが海外投資家にも買っていただけているのでバックアップは得られやすい状況。USPSやUPS、FedEx等の配送業者とはとかなり良い関係。PRはラジオや屋外広告を試しながら効果のある手段を行なっていく」
6-1 小泉社長が説明会で話した内容を株主総会で話せばよかったのでは?
山田「今後の参考にする」
6-2 eBayはCtoCビジネスをやめたわけではないと思うが差別化は?
山田「ヤフオクもCtoCから始まったが現在は7,8割はスモールBからの出品でありeBayも同じような状況。当社はスマホで簡単に出品購入できるサービスを作ることで流通額を拡大させてきた経緯がある。アメリカでも同じことをやれば事業拡大できる。AIなど技術への投資も進めており、他社に比べ技術的なアドバンテージもある」
7-1 ベンチャー企業支援について。
山田「メルカリファンドを設立しいくつかのベンチャーに投資している。我々のビジネス拡大やキャピタルゲインを考慮してやっている。会社としての支援は行なっていない。個人としては母校の早稲田大学で授業を持っており、若い世代へのプログラムに協賛することも。ベンチャーエコシステムの拡大は会社の拡大につながるので支援していきたい」
8-1 メルカリの評価制度について。
山田「評価はアセットであり、IDに紐付いた評価状況が取引での信頼に繋がる」
9-1 ヤフオクのユーザからするとフリマアプリは安物を売っているイメージがある。
山田「ヤフオクに比べると平均単価が安いのは事実だがメルカリの平均単価も年々上がり続けている。スポーツ用品やスマホ、車も売られ始めている。徐々にそういったイメージを払拭して信頼されるプラットフォームにしていきたい」
10-1 山田会長と小泉社長の役割分担について。
小泉「5年一緒に経営している。ビジネスをする上では自分にない可能性や能力を持った仲間と事業を作っていきたいと思っている。山田会長はエンジニアリング能力やプロダクトを大局的に見る能力を持っている。自分はマーケティングやファイナンス、人事など会社を大きくすることに注力している。いいバランスでやっていると思う」
10-2 長澤CFOにメルカリをどうしていきたいのか聞きたい。
長澤「会社の成長実現のための戦略を実行するためには財務のエンジンが必要。ファイヤーパワーを会社として蓄えられるか。日本のメルカリ事業は年々利益が増えており、広告宣伝費も将来的にはそんなに増加するものではないので利益を出せる体質になっている。海外事業や日本国内でのエコシステムを作るため規律を守って投資していく。赤字であるがあれだけの株価がついたことには重みを感じる。将来的には利益を出して株主に報えれば」
11-1 本物のブランド品を出品したにもかかわらず、メルカリ側から買取業者に鑑定してもらった上で出品するように言われた。
山田「精査してプロダクトの改善に努めたい」
12-1 チケットキャンプのような事業の検討は?
山田は「現在のメルカリでは転売目的のチケットのやり取りはできない。いろいろな問題もあり今の状況では社会的な責任は果たせないので禁止している。決定した事実はないものの今後チケット事業者と取り組みはできると思っている」

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株主総会のみで帰っていたらボロクソに扱き下ろすだけの記事になっていたことでしょう。
総会の質疑応答は本当に酷かったので。
事業説明会まで出たおかげでガスが抜けたというか、モヤモヤはだいぶ解消されました。
ただ株主総会出席者の3分の1か4分の1程度しか残っていなかったので、相当多くの方がイライラして帰られたのかと思うとキツいですね。

総会運営に力を入れる前のグリーの総会(2013年頃)を思い出します。
何でもかんでも議長が答えて、結果的に何も答えずに終わるスタイルとでもいうのでしょうか。
まあ事務方の指示なのでしょうが、今回は想定問答集の朗読会になってしまった印象です。
メルカリ全体のこととアメリカ事業に関する質問が集中した影響もあるのでしょうが、回答はもう少し分担できたような気がします。
会長は進行と全社的な質問の回答だけを担当して、国内は小泉社長、アメリカはラーゲリン取締役、メルペイ関連は青柳氏みたいに。
特に小泉社長はシャキシャキと話すエネルギッシュな方だったので、彼の話す場面を増やしておけば株主の不安不満も減ったのではと思います。

評価できるのは事業説明会を開催し二部構成にした点です。
最近は多くなっていますが、これをやるメリットは質問のしやすさです。
株主総会では言い出しにくいようなユルい質問を投げかけることができます。
またメルカリのような企業はサービスに対する意見やクレームが出てくるのが必然なのでそれを消化する場所にもなります。
今回は質疑応答の説明で特に条件がなかったためごっちゃになっていましたが、次回以降は「サービスなど個別的な質問は説明会でするように」と伝えれば上手くいくのかなと。
(例えばコロワイドの総会では「店舗でのクレームやメニューへの意見はあとの説明会で」と案内があります)
そしてさっきまでの答弁は何だったのかと思うぐらい経営陣の方々がよく話すようになりました。
カンペの呪縛から解き放たれたようで良かったです。

最後に今回の株主総会には関係ないことですが、、、
取締役に選任されたメルペイの青柳社長はかつてグリーの取締役で海外事業を担当されていました。
その頃の総会では謝ってばかりで気の毒な方という印象があったのですが、見事に栄転なされたようで。
いやー本当に良かった良かった。

あとメルカリ使ったことなくてごめんなさい。

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お土産はありません。
召集通知に記載があります。
飲み物はミネラルウォーターです。
(アンケート記入用のボールペンも載せておきます)
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インベスターズクラウド 第12回定時株主総会

インベスターズクラウド[1435] 第12回定時株主総会
場所:東京ミッドタウン・ホール Hall B
日時:2018年3月27日(火) 午後1時

[2019年は不参加]
[2017年の記事はこちら]

インベスターズクラウドの株主総会出席は3年連続3回目です。

出席者は60名程度です。

議長は古木代表取締役が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・監査報告(應本監査等委員)
・事業報告(動画形式)
・議案説明(古木)
・質疑応答 13時21分~
・議案採決
・閉会 13時24分

質疑応答
形式は以下の通りです。
-1人1問まで
-事業に関する質問は説明会で
-係員がマイク持参

なお質問は一件もありませんでした。

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13時35分から会社説明会が開催されました。
流れは以下の通りです。
・事業説明(スライド+古木)
・質疑応答 14時27分~
終了 15時10分

1-1 業績の足踏みリスクは?
古木「リーマンショックのような金融危機が起きて銀行が不動産に融資しなくなると、TATERUアパートメントの受注は減る。在庫を持たないため会社としての致命傷にはならない。急激な金利上昇もリスクの一つ。アパートは手段であって商品ラインナップは時代によって変えることができる」
1-2 急速な成長を主導する社長に社員はついていけてるのか?
古木「当社には優秀な社員が多い。ユニークな人材が集まっている。ついていけてると思う」
2-1 オーナーに対して銀行はどの程度融資してくれるのか。
古木「オーナーは年収1000万円前後が多く、その層なら1億円程度融資してもらえる。全国で提携する銀行を紹介する形」
2-2 オーナーに年金生活者はいないのか?
古木「会社員として働いてる方がほとんど。現金の方も偶にいる」
3-1 環境が変化した際にオーナーの満足度が下がるのを危惧している。
古木「本質的なものは賃貸経営がうまく行くか。それに対して一番重要なのは立地であり、全国13都市で駅から10分の物件に厳選してやっている。13都市では3000棟くらいが限界になってくるが、エリアの展開は基本的にはやらない。10年程度は拡大できる予定。それを見据えた新規事業としてIoTやクラウドファンディング、民泊も行っている」
4-1 土地を入れない投資回収の期間は?
古木「土地5000万円、建物5000万円キャップレート5%なので10年位で回収できる。08~09年に買った人はその時より高い価格で売れている。住宅と違い収益還元法で計算するので意外と値段が落ちない」
5-1 海外展開について。
古木「ASEANエリアにビジネスチャンスがあると見て展開する動きを始めている。日本にあるようなIoTサービスを展開していければ」
6-1 社長の考えは社員に行き渡ってるのか?
古木「TATERUアパートメントはシステマチックに仕事ができるようになっている。エンジニア以外は新卒社員がOJTをすれば回して行けるような仕組み。複雑な業務を分割することで専門性をもたせている。各セグメントごとにシステムも教育体制もあるので問題が起こるようなことはない」
6-2 アプリを既存のアパートに転用できるかどうか。
古木「IoTを他社に販売していく。今年の夏くらいから外販を計画。特に宣伝はせずプレスリリースベースだが引き合いは多い」
7-1 アプリにおけるセキュリティ対策は?
松園CTO「TAG SECURITYではゲートウェイとタグ間でBluetooth通信を行なっている。その間でハッキングリスクが考えられるため他社にテストをお願いしている」
8-1 3000棟が限界との話だが海外展開の時系列は?
古木「10年しかないので今から準備をしている段階」
9-1 経営者としての理念や信条は?
古木「ポイントはテクノロジーxストラテジーxプロフィット。テクノロジーを使ってどういう戦略でどういう利益がでるのか。我々の利益だけでなく入居者にもオーナーにも付加価値が付くようにやっている。座右の銘は『楽しく生きる』」
10-1 目標達成のために基準を緩くして入居率が下がりオーナーの満足度も下がることはないか?
古木「重要なのは組織の牽制機能。営業と土地を仕入れる人は別の組織であり賃貸管理部や施工部の承認も必要になる。業績を上げるために無理するくらいなら伸びない。入居率は過去13年96%を下回ったことがない」
10-2 シェアハウス投資が問題になっているが?
古木「シェアハウスと当社はモデルが違う。スルガ銀行も使ってない。影響は全くない」
11-1 リートの人からは今後は厳しいという話を聞くが?
古木「リートとアパートではキャップレートが違う。こちらは基本的にはキャッシュフローが出る。リートと異なり当社が狙うエリアは不動産価格が大きく変動しない。10~20年後に賃料が下がることは事前にオーナーと相談している。最悪のシミュレーション結果を見せて提案している」
11-2 新規事業とアパート事業の割合は?
古木「3年後なら新規事業が営業利益の20~30%、今期は10%程度。TATERUアパートメントに依存しているようなビジネスモデルではない。利益規模なら民泊→クラウドファンディング→IoTの順。海外ならクラウドファンディングやIoTが展開しやすい」
11-3 アパート事業のコアになる部分は?
古木「重要なのはテクノロジーの部分。会員獲得や土地のマッチングシステムといったITがコア。営業や施工は外注も可能かもしれない」
12-1 時価総額の目標があれば聞きたい。
古木「時期は別として1兆円企業を目指している。不動産ビジネスで営業利益500億円程度は非現実な数字ではない。当社としてはテクノロジーを活用することで効率的安定的なビジネスをできれば」

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雰囲気は良かったです。
株価は上場来高値圏なので当然ですね。
勝手に値上がりして勝手に分割してくれる超優等生です。

ずっと気になっていたのですが、社長という役職はないのですかね?
Webサイト見ても今日の総会でも"代表取締役"としか。
こだわりがあるようなので今回から直しておきます。

やはり会社説明会が本番といった具合でした。
初めの事業説明で1時間近く取ったあと質疑に入ったため、結局は一般的な総会と同じくらいのボリュームになりました。
前回も書きましたがプレゼンのところだけでもネットで公開すればいいのにと思います。

今回は会場横でサービス展示も行っていました。
(これまで気づいてなかっただけならごめんなさい)
以前から中規模の会場を確保した上で机を設置したり二部構成にしたりと工夫されてましたが、今年から午後開催という要素も加わり総会運営面でも優秀です。
どんどん自分好みの企業に仕上がってしまう。。。


お土産ですが、今年もご自由にどうぞといった形で書籍が置いてありました。
ただ自分が帰る際には切れていたため確認できず。
入る際にチラ見した分には昨年のものと同じだったと思うけど。
飲み物はペットボトルのミネラルウォーターでした。
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P.S. 資生堂とのダブルヘッダーはツライヨ…

インベスターズクラウド 第11回定時株主総会

インベスターズクラウド[1435] 第11回定時株主総会
場所:東京ミッドタウン・ホール Hall B
日時:2017年3月23日(木) 午前10時

[2018年の記事はこちら]
[2016年の記事はこちら]

インベスターズクラウドの株主総会出席は2年連続2回目です。

出席者は40名程度です。

議長は古木社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・監査報告(秦常勤監査役)
・アニメーション形式による事業報告
・議案説明(古木)
・質疑応答 10時25分~
・議案採決
※総会後に事業説明会を開催

質疑応答の形式は以下の通りです。
-1人1問まで
-事業に関しては総会後の説明会で
-係員がマイク持参

ここでは質問者がゼロだったのでそのまま採決に入りました。

総会は10時30分頃閉会しました。

休憩を挟んで10時40分過ぎから事業説明会に移ります。
古木社長がスライドを用いながらプレゼンを行いました。

11時15分頃から質疑応答に入りました。

1-1 株価が冴えない。会社を育ててやろうというファンドがいないのでは?ファンドを積極的に訪問して応援団を見つけてもらいたい。
古木「上場後は東証一部に行くため事業に専念していた。取締役に依存する体制から現場に任せられるようになってきたため、最近は海外のIRに行き始めている。海外投資家にロングで持ってもらいたい」
1-2 アナリストレポート書いてもらえるように大手証券に対して働きかけてほしい。
古木「仰る通りで書いてほしい。最近は大手アナリストとのミーティングを重ねている」
2-1 アパート建築の際に施工会社を選ぶ基準は?
古木「工務店に丸投げではなく自社施工に近い形でやっている。施工のクオリティは工務店に依存するわけでなく当社で担保している」
3-1 オーナーとして空室のあっせん状況が知りたい。また滞納時のレスポンスが遅く感じる。
古木「現在は人間が対応する形だが将来的には自動化できる可能性がある。フィードバックしたり家賃推定をデータ化して伝える仕組みなどを作っている」
4-1 プレゼン内で2019年度に営業利益100億円と言っていた。中期経営計画で公表するつもりは?
古木「中計は現在検討中の段階」
5-1 TATERUアプリでのやり取りの反応が遅い。また不具合の報告の仕方がわからない。
古木「アプリ内で不具合は報告できるようになっている。チャットに関しては人間がコンシェルジュをやっているため勤務時間内に返信している。現在ボットを作っているがまだまだ学習が必要」
5-2 以前に従業員200名程度で営業利益100億円目指すと言っていたが?
古木「よく聞かれるので調べたところ、『リーマン・ショックにありがとう』という記事で勝手に200人と書かれた。自分で言った記憶はない」
5-3 中古物件への対応についての考えは?
古木「既存物件への導入はビジネスチャンス。徐々に入れる形で検討」
6-1 他社にビジネスモデルを真似されることへの対策は?
古木「特許は検討したが取りにくいところがあった。大手ハウスメーカーが真似た事業をしているが上手くいっていない。こちらはすぐに買い手を紹介できる一方で、あちらは時間がかかる。会員の多さは先行利益であり、また不動産とITが両立して強い会社は少ない」
7-1 TATERUファンディングについて。出口戦略や上場戦略は?
古木「オールエクイティファンドであり出資は3割が当社で7割がユーザ。現在は元本の安全性や分配利益はユーザを重視した設計。当社がリスクを負っているように見えるがノウハウでリスクはなく運営している。ファンドを開始して1年後にTATERU会員に対して売却するスキームになっている」

11時40分頃にこちらも終了しました。


かなり売却してしまいましたが、良い思いをした株なので今回も(褒めるために)参加です。
雰囲気は良くも悪くも無難な感じでした。
古木社長の進行は昨年比べてスムーズだったと思います。

ここも株主総会と事業説明会の二部構成にしたのは評価できます。
そのせいで今回は総会での質問がゼロでしたが、説明会なら気負わず質問できますしね。
特に説明会での社長のプレゼンはわかりやすくて良かったんじゃないかなと。
また具体的に数字を挙げて語られていたので、それなりに説得力も感じました。
おそらく録画してるのだからあの部分だけでも公式サイトに上げればいいのに思います。

あと会場ですが出席者数の割に大きな会場を用意してるため、息苦しい思いをせずに済むので助かります。
さらに机も設置してあるのでいろいろ作業もしやすいですし。
明日の総会は過去の経験だとすし詰め系なので。。。


今年もお土産というか、ご自由にどうぞ枠で書籍が置いてありました。
『新しい不動産投資のカタチ』です。
後は一応クリアファイルも。
飲み物はペットボトルのミネラルウォーターでした。
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あと5年目突入ついでにブログのデザインのテンプレートを変更しました。
デフォルトのを使用していたのですが、前から変えたかったので。 
同じような色使いなのでそんなに違和感はないはず。。。

インベスターズクラウド 第10回定時株主総会

インベスターズクラウド[1435] 第10回定時株主総会
場所:東京ミッドタウン・ホール Hall B
日時:2016年3月24日(木) 午前10時

[2017年の記事はこちら]

インベスターズクラウドの株主総会出席は今回が初めてです。

出席者は30~40名でした。
上場後初の総会ということもあってか広めの会場です。

事業報告は動画形式でした。
続けてTATERU kitの活用事例を紹介する動画も放映されました。
(スマホによる家電操作,鍵の開け閉め,留守中のペットの様子を外から確認,民泊利用など)
その後議長の古木社長から議案の説明がされ10時25分ごろから質疑応答に入りました。

複数回質問される方が多かったので人数とは一致していません。
すべて古木社長が回答しました。

1-1 配当政策について。
古木「配当性向は10~20%と定めている」
2-1 インタビューで時価総額1000億円を目指すと言っていたがその真意は?またその時価総額をどのように活かすのか?
古木「利益成長によって株価形成したい。どう活かすかは検討中」
3-1 考えられるリスクとその対策は?
古木「一番のリスクは金融危機。不動産業は金融危機では融資がストップし販売に影響する。また在庫を抱えることで借金を返せなくなることがある。当社は在庫を持たないビジネスモデルなのと無借金経営な点でリスクヘッジできている」
4-1 今後どういう企業を目指すのか?
古木「"ネットXリアルで新しいサービスを作る"がコーポレートメッセージ。ネットでリアル変えていくことが事業の根幹。TATERU以外にもネットXリアルのビジネスはまだまだやっていける。IOTの分野や投資と親和性が高いフィンテックでのビジネスなど」
5-1 社長から社員に伝えていることは?目標とする偉人は?
古木「自分自身が成長することを楽しいと思う集団になってほしい。成長した結果仕事が楽しいと思ってもらえるような経営を心掛けている。誰かを目指すということよりも柔軟な発想を持つことを大事に経営していきたい」
6-1 スマリノの業績への影響は?
古木「売上げなどの情報は差し控えたい。リノベーションは重要なビジネスの一つという考え」
7-1 民泊ビジネスは上場前から検討していたのか?
古木「上場前から。インバウンド向けとしてAirbnbが立ち上がった頃から検討していた」
8-1 1単元百万円を超えているが株式分割の考えは?
古木「現在検討中」
9-1 現状の高い株価をどのように考えているか?
古木「 具体的な株価については差し控えたい。今後も企業価値を高めて市場に評価されるように努力する」
10-1 Uber出身の塩濱氏を社外取締役候補者にした意図は?
古木「Uberも当社もネットXリアルとして親和性が高い。当社の事業に適している」
11-1 新株予約権について。
古木「全株式の14.72%でありインセンティブとして発行する。今後の方針については差し控える」

質問がなくなって10時50分過ぎに閉会しました。


古木社長は応対が非常に丁寧で終始ニコッとされていました。
ただ回答内容に関してはちょっと淡泊なのと事務局に確認する場面が多めでした。
まあ初めての総会だったので下手なことを言わないように注意した結果なのかもしれません。
質問者の方々が何とか話を引き出そうと粘っていましたが、会社経営に関しては自分の言葉で話す様子が見られて良かったと思います。
あとは質問内容によっては担当役員が回答するのも手でしょうね。

TATERU kitの利用動画を流すのは良かったと思います。
具体的にどんなことができるのかよく理解できました。
今後もサービス利用者向けのCMだけでなく、投資家イベントなどでも周知を頑張ってくれたらと思います。

新興企業の総会って閑散過ぎて出席しても記事にできないレベルなのも多いのですが、単元価格の割に出席者多かったなあと感じました。
質問者の中には遠くから来られた方もいらっしゃったようですし。
それだけ期待されてるのだと思います。
短期投資のつもりで買いましたが、えらく順調な値動きなので一切売らず持ち続けています。
思い入れもでてきたので今後も成長していくのを見守っていきたいところです。


お土産というか持ち帰り自由で会社冊子と書籍(確実に「不労所得」を作る技術)が置いてありました。
飲み物としてミネラルウォーターのペットボトルが配られました。
(この会社、白と黄緑が好きだなw)
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不定期更新。
文章力には期待しないで下さい。
大きな掲示板では晒さないで頂けると嬉しいです。
2021/07/01
やる気が尽きてきており今後の更新はかなり怪しいです
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