場所:新宿区立新宿文化センター 大ホール
日時:2014年11月26日(水) 午前10時
[2015年の記事はこちら]
[2013年の記事はこちら]
ビックカメラの株主総会出席は3年連続3回目です。
今日は雨だったこともあり、出席者数は例年に比べて少なかった様に感じました。
それでも1100人入るホールの半分は埋まっていたでしょうか。
スライド形式による事業報告の後、議長の宮嶋社長から議案説明が行われました。
10時30分頃から質疑応答に入りました。
質問者は15名です。
質問の度に担当の役員が挙手し、それを見て宮嶋社長が指名して回答させるといった形式でした。
株価は絶好調とだけあって、それに対する質問はありませんでした。
提案や要望といったものが大半を占めていたと思います。
多くが「検討する」「参考にする」といった回答だったのでそれ以外のものを挙げます。
「グループ内でのポイントシステムの統合は?」→「来年春のシステム統合で実施される予定。」
「グループ各社のネット通販サイトにおけるログイン情報も一本化されるのか?」→「それは各社ごと個別のまま。」
「外国人観光客に向けたサービスを。」→「超速便が人気。買った商品を宿泊中のホテルにすぐ運べるため。」
「過重労働対策は?」→「従業員の満足度調査(やりがい、人間関係など)は毎年行っている。組織責任者の研修をしたり、長時間労働があった際には産業医と面談するなど対策をとっている。」
「円安の影響について。」→「消費増税後の四月は落ち込んだがそれ以降は順調。円安のせいで業績が落ちているということはない。外国人観光客の売上げが前年比2倍,3倍に増加している点で好影響といえる。」
「店舗で商品を物色しているとすぐ店員が寄ってくるのが鬱陶しい。」→「客へのアプローチが早いのは理解し注意している。さらにしっかり教育していく。」
「店舗でPC教室・セミナーといったものを開催して見れば?」→「デジタルカメラの講習は現状やっている。PC等に関しても検討する。」
他の要望関係のものを羅列すると、
「空港ターミナルに新規出店しては?」
「(現状ではソフマップのみの)秋葉原に新規出店しては?」
「他社のようにスマホアプリでポイントを管理できるようにしてほしい。」
「ポイント還元ありきの価格ではなく、割合は低くてもいいので現金値引きを。」
「学生支援などの社会貢献活動を。」
「ポイント会員情報を利用して、災害時などに商品のアフターサービスを積極的に。」
「クーポンに関してもグループ内で自由に使えるようにしてほしい。」
「現状の優待以外に、株主用の割引カードを新設するのはどうか?」
など。
また毎度のことですが、店舗での実体験からのクレームも数件ありました。
あとは総会運営について少しクレームが出ていました。
「質問者をマイクの前まで来させるのはどうなのか。社員がマイクを回すようにした方が良い。」
「会場までの誘導員が見当たらなかった。」
閉会は11時50分でした。
やはり株価が高いと総会の雰囲気が悪くなくていいですね。
株価低迷の中の総会はお通夜か社長イジメになるのが常ですが、そういった心配がありません。
要望やクレームが多く出るのは小売りの企業である限り仕方ないところでしょう。
ビックの役員方は総会でもやる気があっていいと思います。
多くの企業では二時間壇上に座っているだけで満足されて帰られる方ばかりですから。
一つの質問にも複数の役員が挙手して答えようとするのは、積極的に責務を果たそうとする姿勢として評価できます。
あとは本日の質問にも出ていたように、マイクの場所まで連れていくスタイルはやめた方が良いと思います。
去年の記事でも同様のことを言いましたが、シアター型の会場では人を動かすよりマイクを動かした方が効率的です。
というか厳しいことを言ってしまうと、新宿文化センターは総会向きの施設とはいえません。
株主総会では人の出入りが非常に多いので通路が狭いのは致命的です。
また駅から遠いところに立地しているのもよろしくないですね。
会場への誘導についてもクレームが出ていましたが、これに関してはちょっと可哀想だったようにも思えます。
今日は雨のため皆が傘を差していたので気付き難かったのでしょう。
ポイントポイントでは社員の方々が矢印のプラカードを持ってしっかり立たれていました。
まあ、こちらの問題も会場を駅前のホテルにしてしまえば綺麗に解決するのですが・・・
お土産は先渡しで、去年同様に3%割引のクーポン3枚です。
飲み物には紙パックのお茶が配られました。
また希望者には来年のカレンダーも配っていました。