セリングクライマックス

株主総会や投資家向けイベントの報告ブログ

帝国ホテル

資生堂 第120回定時株主総会

資生堂[4911] 第120回定時株主総会
場所:帝国ホテル 孔雀の間
日時:2020年3月25日(水) 午前10時

[2021年は不参加]

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資生堂の株主総会出席は8年連続8回目です。

出席者数は事務局発表で297名です。

議長は魚谷社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・監査報告(吉田監査役)
・事業報告(動画)
・社長プレゼン(魚谷) 10時14分~
 -中国事業説明(藤原常務)
・議案説明(魚谷) 10時31分~
・質疑応答 10時36分~
・議案採決
・新任,退任役員紹介
閉会は11時24分です。

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質疑応答の形式は以下の通りです。
-1人1問まで
-係員がマイク持参
-議長が質問をまとめてから回答役員を指名
-8人目終了時に残り1名と予告

1-1 新型コロナウイルス流行によるインバウンド客減少への対策は?
堀井執行役員「渡航禁止令により外国人観光客の来店数は減っているが、ビューティーコンサルタントはできる限りの対応をしている。コロナが落ち着いた後の対応をマーケティング部門と検討しており、店頭では今まで以上のサービスをしていく予定」
魚谷「中国の方々に資生堂がより信用される会社になることが重要。2月から中国でキャンペーンをしており武漢の医療従事者に寄付も行った。化粧を楽しんでもらうためのイベントを開催するなど資生堂を知ってもらう活動も」
2-1 コロナ流行によってゲームチェンジが起こるかもしれない。自動メークアプリ"TeleBeauty"のような新たな取り組みも行われているが、今後の資生堂の戦略についてどういった議論がされているかを社外取締役から説明してほしい。
石倉取締役「これからの美はどうあるべきか、どうすれば世界を美で変えられるかをかなり議論している。急激な変化の中でどう対応するかはもう少し議論をする必要がある」
魚谷「デジタルテクノロジーが様々な業界に影響を与える。TeleBeautyもその一環。アメリカや中国では若年層が化粧品を選ぶ際にテクノロジーが購入行動に影響する。しかしながら客の肌の状況はひとりひとり違うため、最後のところはヒューマンタッチがいる。どちらか一方になるというわけではなく多様化が進んでいく」
3-1 巣ごもりによる購買行動の変化とリスク管理について説明してほしい。
島谷副社長「コロナ対策としては社員の安全を第一として在宅勤務や時差勤務を原則化。店頭ではマスク着用や消毒をしている。これらは客の信頼を得るための活動でもある。在宅によって化粧行動についても変化が起きている。客のニーズに敏感に対応してお役に立つことが使命」
魚谷「店頭のビューティーコンサルタントに聞くと『目のメークアップをしっかりとしたい』という客が増えている。またマスクによる肌荒れを訴える客も多い。そういったことへの対策もプロモーションできないかと考えている。この週末は店頭にも結構客が来店している。しっかり捉えながら適時できることをやっていく」
4-1 SDGsの17項目で何を重視しているのか教えてほしい。
青木取締役「環境と社会、文化的な分野で強力に活動している。製品の中でパッケージが大きな割合を占めているので9,10,14番。プラスチック材料を減らすために詰替えや付替えは今までも続けてきた。最近はリサイクルやリユース,生分解性の活用も。2025年には全てのパッケージに適用する。紫外線ケアとしては3,13番、気候変動対策として6,11,12,13,14番も。社会分野ではジェンダーの平等を中心として5,8,10番。社員の8割が女性であるため女性の活躍する企業としてはパイオニアでありたい」
魚谷「資生堂らしさという点では5番。男女平等だけでなく国籍や障害など全体で多様性を高めた先進企業に」
5-1 企業CMや招集通知の表紙にメガネをかけた少女が採用されているが、メガネを推奨するという意図か?
魚谷「環境問題に対して関心を持つ若い世代が増えている。次の世代に対して美しい地球環境を残す責任があると思い、初めて若年層を採用した。メガネを推奨するという意味ではなく多様性の表現のために使った」
6-1 エイジングケア商品の方向性について説明してほしい。
魚谷「資生堂の強みは40代以上の女性に信頼されていることなので更に強化していきたい。美と健康はオーバーラップしてきている。内外の全体的な美を実現することは資生堂がもともと掲げてきたこと。資生堂の"The Collagen"は日本で一番シェアが高い。化粧品がメインではあるが、その延長線上としてトータルで美を提供できるように考えていく」
7-1 投資有価証券について。関係会社株式が大きく減っているが事業への影響は?
クームスCFO(通訳あり)「上場銘柄を含め株式を保有しているが、2019年は29から6銘柄に削減した。定期的にレビューを行い、事業にとって必要なのか見直しをしている。もちろん保有するメリットが資本コストを上回る必要がある。2019年は有価証券の簿価を上回る時価で売却できた」
魚谷「事業に大きく影響を与えるような関係会社の売却はやっていない。構造改革でどうしても収益性を見込めない際は売却もあり得るが、事業の根幹をなすような売却はない」
8-1 第4号議案の長期インセンティブ型報酬制度をこのタイミングで導入した理由は?
魚谷「2019年から導入している。今年からの3カ年の分を提案している。もともとは1円ストックオプションをやっていたが、見直して昨年から変更した」
9-1 化粧品の評価について。他社製品との比較は行っているのか?
吉田執行役員「大変意識をして開発をしている。商品開発部門と研究開発部門が連携して、自社他社の既存製品と比べて使用感や効果が得られるかをテストを繰り返し、勝った商品を提供している」
魚谷「ブラインド調査も行っている。嗅覚の強い社員によってワインのテイスティングのようなテストも」

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かなり迷ったのですが結局出席です。
6月に次ぐ株主総会シーズンではありますが3月はもう行きません。


資生堂総会は毎年2000人弱が出席するマンモス総会です。
それもこれもお土産という要因が大きいのでどう対処するのかなと思っていました。
そして届いたのが18日付の例のハガキです。
廃止によって来場者を減らそうとする企業もある中で、資生堂は権利行使者全員にお土産を郵送という大盤振る舞いな対応でした。
(いわゆる平和不動産スタイル)
以前から思っていましたがこれが日本のスタンダードになればいいのに…

そして本日の総会です。
いうまでもなくこれまで出席してきた株主総会とはまるで様相が違いました。

招集通知にも予告がありましたが会場で気になった点を羅列すると
-スタッフは全員マスク着用
-各所に消毒用アルコールを準備
-会場へ向かう通路にサーモグラフィーカメラ
-飛沫感染対策で宝くじ売り場のような受付
-配布資料のファイルにマスクを添付
-会場内のイスは2脚分くらいの間隔を空けて設置
といった具合。

総会進行では大きく時間短縮が図られました。
資生堂総会の一番の特徴ともいえる魚谷社長のプレゼンは15分程度に。
株主の前に降りて手振り身振りで話すスタイルも今回は封印され、終始議長席からの説明でした。
またその途中には中国地域CEOの藤原常務が上海からライブ中継で参加したり、封鎖されているイタリア法人CEOからのメッセージ映像といったものもありました。

質疑応答も短縮気味でした。
役員もマスク着用なので回答するときだけ外す形。
また質問者のマイクはその都度消毒しているとの説明もありました。

例年行われていた展示も中止のため、閉会後は皆さん速やかに撤収という感じ。
ちなみに株価はえらい下がってますが総会の雰囲気は悪くなかったです。

資生堂の総会運営力はやはり凄かったなと。。。
株主総会ウォッチャーとして貴重な経験になりました。

ちなみに資生堂は公式サイトで事業報告やプレゼン部分の動画を毎年公開しているのでどうぞ。

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お土産は郵送です。
飲み物は水のサービスがありました。

2020/05/20追記
報告遅れて申し訳ないです。
4月25日に資生堂からお土産が届きました。
"すっぴん純白クリーム","専科パーフェクトホイップu","すっぴん磨きクレンジングシート"でした。

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小松製作所 第150回定時株主総会

小松製作所[6301] 第150回定時株主総会
場所:帝国ホテル 孔雀の間
日時:2019年6月18日(火) 午前10時

[2020年は不参加]


小松製作所の株主総会出席は7年連続7回目です。

出席者は1000名程度です。

議長は小川社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・社長就任挨拶(小川)
・監査報告(山根監査役)
・事業報告(ナレーション+スライド,映像)
 -事業報告
 -ESGへの取り組み
 -連結計算書類説明
・対処すべき課題(小川+スライド,映像)
・議案説明(小川+スライド)
・質疑応答 10時41分~
・議案採決
・選任,退任取締役紹介
閉会は11時43分です。

質疑応答の形式は以下の通りです。
-質問希望者は色紙を掲示
-質問者がマイク席まで移動
-1人2問まで
-議長が質問をまとめてから回答
-8人目回答後に残り2名、議案に関する内容に限ると予告
-質問希望者がいなくなり9人目で終了

1-1 新中計の成長戦略投資を具体的に説明してほしい。
小川「保護主義や気候変動、技術革新などコマツを取り巻く環境は大きく変わってきている。外部環境や需要変動に左右されない収益構造を作り上げることと、成長戦略を通じたESG課題解決の好循環で持続的成長を実現する。前中計では非常に厳しい前提条件で重点活動を進めてきたが、需要が想定より早く回復したことで企業体質が強化された。これをチャンスと捉え成長にかじを切る。戦略投資は3年間で1600億円程度を考えている。純増ではないので費用対効果や戦略的価値を見極めながら従来投資から優先的に成長分野へシフトしていく。プラットフォームとソリューションビジネスの強化,次世代工場への設備投資,自動化への研究開発投資,バリューチェーン改革や農林業など。闇雲に投資はしない」
1-2 昨年判明した不適切な分解整備問題について。問題が起こった経緯と再発防止策を聞きたい。
小川「当社では価値判断の優先順位は"SLQDC(Safety:安全と健康,Law:法令遵守,Quality:品質,Delivery:納期,Cost:コスト)"としている。行動基準やコンプライアンス5原則を定めて社員と共有しているが不十分だった。コンプライアンスへの取り組みを強化していきたい」
上野常務執行役員「心配かけて申し訳ない。自動車分解整備事業の認証を受けていない事業場において分解整備が行われた。どのような修理が分解整備に該当するのか作業員への周知徹底が不十分だった。再発防止策としては、認証取得の推進,作業員に年一回の教育,基幹システムに警告を出すように機能追加,カスタマーサポートの設立など」
2-1 ネットD/Eレシオの適正値は?
堀越執行役員「ネットD/Eレシオは2019年3月時点で0.43まで上昇。2017年3月時点では0.18だったが同年4月にジョイグローバル社を買収を行った。配当に関しては2019年度は配当性向48.3%を予定。前期は需要が上昇局面だったためワーキングキャピタルが増加しフリーキャッシュフローはほぼゼロ。今期は需要や売上げが横ばい予想のため2000億円レベルのフリーキャッシュフローを創出できる。ネットD/Eレシオ0.43は若干高いため、2~3年かけてジョイ社買収前のレベルに戻したい」
2-2 5Gへの取り組みは?
小川「KOMTRAXや建設機械の自動化,自律化,遠隔操作化といった機械の高度化に5Gは欠くことのできない技術。技術と足並みをそろえながら開発を進めていく」
3-1 価値判断の優先順位付けについて。L(法令順守)よりもS(安全と健康)を先に挙げた理由とは?
小川「安全健康と法令順守はほぼ同列。当然法令順守はビジネスの基本。安全健康に関してはコマツ従業員だけでなくグループやパートナーも含めて。また販売している製品の安全を確保するという意味もある」
4-1 米中貿易戦争による業績への影響は?
小川「中国の工場からアメリカへは輸出していない。一部でアメリカの工場が中国から部品調達するケースはあるが、影響は限定的で新中計にも織り込んでいる。当社はグローバル生産体制を確立している。アメリカ工場では中国からの部品調達をタイやインドなどに切り替えることで影響を最小限抑えている。直接的な影響はほとんどないが、米中関係悪化により中国市場が悪化することは考えられる。昨年後半から中国経済減速している。市場状況を注視しながら対応をとっていく」
水原専務執行役員「中国市場は油圧シャベル需要は2015年以降3年連続上昇。特徴としては民より官主体の公共工事が多い。従来の日米韓メーカーに加え中国メーカーが台頭し競合は厳しくなっている。代理店網の再編や新商品導入、レンタル等バリューチェーンスキームの導入により拡販を行っている」
5-1 株主優待のミニチュアはよくできているが、それを製造,送付するにあたってのコストの総額は?
真壁執行役員「2014年から長期保有株主に非売品のミニチュアを送っている。株主からは好評なので今後も続けたい。コストは言えないが1個あたり1000円もかかっておらず送料も高くない。全体的に見ても心配するような額ではない」
6-1 株価が安すぎる。新中計では具体的な数値目標を立ててIR活動をすべきでは?
小川「株価は市場が決定するものなのでコメントは差し控える。投資対象として評価されるように努力していく。新中計を着実に実行することで業績伸ばし企業価値を高めていく。具体的な数値を挙げなかったのは当社のビジネスは変動幅が大きいため。先行きが不確実でマイニング比率も歴史的に見て高いこともあり数値目標はあえて立てていない」
今吉執行役員「個人向け,機関投資家向けでIR活動をしている。機関投資家向けでは決算説明会やスモールミーティングを行っている。具体的な数値目標を建てなかったことも説明しており、一定程度理解して頂いていると思う」
7-1 自然災害への対策は?
真壁「BCPを会社として策定している。BCPの基本動作5項目は全社共通で作っている。それに加えて工場や販売拠点の状況に則したプラスアルファの対策も作った上で定期的に訓練している。今後は海外でもやっていきたい」
8-1 従来のIR活動では不十分なのでは? 自動運転のロードマップの進捗をもっとPRできないか?
小川「IR活動はますます強化していきたい。ロードマップに関しては従来施工から情報化施工に移ってきている。現状ではレベル2~3くらいだが、できるだけ早くレベル5を実現することでの施工現場に最適なソリューションを提供できる。スマートコンストラクションは海外展開も考えており、投資家にPRしていくことで株価が上がるように努力したい」
9-1 取締役候補者の薮中氏と木川氏、監査役候補者の篠塚氏も自社株を保有すべき。
小川「株式保有を選任条件にはしていない。株式報酬も設定して株主と価値共有できる施策を講じている」
浦野取締役「報酬諮問委員会で議論してきた。社内取締役は基本報酬以外に業績連動報酬,株式報酬,中計達成度に応じた報酬で、株主との価値共有や企業の永続的な発展につながる制度としている。社外役員に関しては客観的な目線で意見,監督できるように、業績を反映するような報酬体系にはしていない。現状では会社から保有するようには言っていない」

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昨年で切ろうとも思っていましたが結局参加しました。
(コマツは人気記事だから…)

まあいつも通りの総会です。
雰囲気はOBや関係者が多めで荒れることはない感じ。
あと質疑応答時の説明スライドの用意が完璧なところも。

回答でよく使われていた中計説明資料のリンクを一応張っておきます。
例えば8人目の方の質問は資料8ページを見ればわかると思います。

小川社長は初めて議長を務めましたが無難にこなされてました。
プロンプター効果もあるかもしれませんが。

あと事業報告のスライドで知ったのですが、コマツもCEATECに出展してたんですね。
自動車ばかりになってから飽き飽きして行かなくなってたけど、また行ってみようかな。

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お土産はありません。
その旨が招集通知に記載されています。
飲み物は会場外にドリンクコーナーがありました。
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資生堂 第119回定時株主総会

資生堂[4911] 第119回定時株主総会
場所:帝国ホテル 孔雀の間
日時:2019年3月26日(火) 午前10時

[2020年の記事はこちら]
[2018年の記事はこちら]

資生堂の株主総会出席は7年連続7回目です。

出席者数は事務局発表で2026名です。

議長は魚谷社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・監査報告(吉田監査役)
・事業報告(動画形式)
・さらなる高みを目指して(魚谷) 10時15分~
-取引先や社員へのインタビュー映像
-鈴木執行役員,杉山常務,直川常務からの説明
・議案説明(魚谷) 10時48分~
・質疑応答 10時57分~
・議案採決
・新任,退任監査役紹介
閉会は12時15分です。

質疑応答の形式は以下の通りです。
-1人1問まで
-係員がマイク持参
-議長が質問をまとめてから回答役員を指名
-11人目終了時に残り1人と予告

1-1 商品の生産体制と販売現場との連携について。"クレ・ド・ポー ボーテ"を愛用しているが、品切れで入荷の見通しもわからないということがあった。
直川「御不便かけて申し訳ない。クレ・ド・ポーボーテはものすごい勢いで伸びている。400~500億円だったブランドが1200億円まで伸びた。原料が我々の生産キャパシティだけでは賄えなくなりサプライヤーにも設備投資をお願いしている。営業と連携して生産にすぐに反映できるように心がけていく」
魚谷「売上げの伸びていない商品の生産は落とし、人気のある商品を優先的に生産するようにしている。また他の地域の在庫に余裕がある際は柔軟に回せるような仕組みも始めている。申し訳ないが少しずつ改善していくので他社製品に行かないでほしい」

2-1 欧米事業の損失拡大に関して詳細な説明が欲しい。
魚谷「米州では確かに損失が発生しているが販売事業での損益は改善している。ブランドホルダーコストとして"NARS"と"bareMinerals"、"LAURA MERCIER"の商品開発費や広告費用を計上。買収によるのれん償却費や、人材活用の拠点を置くためのCoEコストを総額すると-148億円になる。すでに販売事業は利益が出るようになっている。ブランドホルダーコストやCoEコストは企業によっては日本本社で計上しているものでもある。『販売事業とブランドホルダーコストを合わせてプラスにできるようにしよう』と言っている。欧州も同じような構造」
3-1 日経のイノベーション力ランキングのトップ50に資生堂がランクインし、国内4位と評価されている。
島谷副社長「研究開発費は2015年から前期は2.7倍に増えている。基礎研究を深めていくと共に新しい分野へ広がりに向けて両面で研究員を増やしている。4月にはみなとみらいに革新的な研究施設ができる」
魚谷「危機感を持って世界の流れに後れを取らないよう努力していく」

4-1 2015年末から始めた美容部員の働き方改革の現況は?
青木常務「ライフイベントを経た社員もほぼ確実に復職している。それまでは一律に対応していたが、話を聞くと育児をしている社員であってもスキル向上のために夜や休日も働きたいという意見もあった。一人一人と対応することでそれぞれにあったペースで働いてもらえるようになった。資生堂ショックと言われたが通過しなければいけない課題だったと思う」
魚谷「国内8000名のビューティーコンサルタントの一人一人と面接をした。その際に退職した者は極わずか。社員からは『休日に出勤するようになってから夫が家族サービスをするようになり、家庭の雰囲気が良くなった』と言われることもあった」

5-1 新工場建設にかかる費用の資金調達について。邦銀以外にバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(大株主)からは借りないのか?
直川「基本的に資金調達は日本の銀行から。アメリカで急に必要になったとしてもみずほ銀行やシティバンクとの取引になる。有利子負債比率は過去最低水準。EBITDAに対しても低い比率になっていて資金調達能力はある」
魚谷「事業が伸びているのでキャッシュフローがしっかりと獲得できている。どうしても足りないところは調達する」

6-1 今期の設備投資に関しての詳細な説明がほしい。
直川「今期は店頭やIT分野、オフィスイノベーションも含んで1550億円の設備投資を予定。工場へは500億円の投資になるがフリーキャッシュフロー的に今年は賄える。来期はマイナスになるが2021年にはキャッシュフローは返ってくるので3年トータルでプラマイゼロになる。工場は減価償却していくので毎年のP/Lは費用でマイナスになっていくが生産性が上がることでほぼ相殺される。大阪工場は築50年位であるため、資生堂のモノづくりが世界で戦っていけるよう将来に向けた投資」
7-1 売上高2兆円の長期目標に向けて慣例の任期を超えてでも魚谷社長に続投してほしい。
魚谷「個人的な意見は控えたい。諮問委員会や取締役会で議論することになる。売上高2兆円を考えた時に、生産供給体制やITの仕組み、人材や組織がどうあるべきかは明快になってくる。それに向かって社員と邁進していく」
8-1 人材育成や雇用維持の取り組みは?
青木常務「今までよりも大きな挑戦をすることで社員が頑張り、経済価値が生まれ再投資する循環が大事。パフォーマンスマネジメントをしっかりやりながらグローバルタレントマネジメントにも力を入れている。色々な階層でのリーダー育成、ワークプレイスへの投資や英語公用化に向けた人への投資も行っている」
魚谷「今の若者は自分が成長できる機会を得られるかどうかを重視している。廃止していた留学制度を2年前から復活させている。成長できる機会を提供できる企業であることを経営の優先事項として力を入れていく」
9-1 2017年から導入したカウンセリング化粧品の販売店との契約について。
杉山「カウンセリングをしなくていいという契約にはなっていない。客への対応をきちんと取れるような体制であること、ブランド価値を表現できるような仕組みであることが条件。客はあるときは百貨店、あるときはドラッグストアで買い、しっかりを選びたいというときは専門店で購入している。好きなとき好きなように選んでもらえる環境を整備をしている。ドラッグストアでの安売りという話もあったがディスカウントはしていない」
魚谷「海外ではプレステージと中価格帯をしっかりカウンセリングしながらやっていく。海外では自分のは肌をしっかり見てほしいというニーズが高く、きめ細かいサービスを基本にやっている」

10-1 役員報酬について。もっと多くても良いと思うが、日産の件があったように株主や業員のバランスを考えた結果か?
大石取締役「報酬は独立した社外役員で構成された役員報酬諮問委員会で議論している。他の日本企業や世界の化粧品企業を見ながら客観的に適切な報酬になっている。株主の目線や従業員のことも考えながら設定している」
魚谷「自分自身の報酬決定は全て任せているので一切関わっていない。不透明感を持たせないようにしている」

11-1 証券会社の勧めで昨夏に株を買ってから株価が下がっている。
魚谷「業績を上げて株価も上がるように努力していく。自分が5年前に就任したときは1810円だった。長期単位で見てもらえれば日本の中でも大きく上昇してきた企業。期待に応えられるよう頑張っていく」
12-1 為替市況や商品市況へのヘッジは?
直川「原材料は原油などの市況に左右されるが、サプライヤーとは長期で調整しているので短期的な動きでは影響しない。為替は輸出入のタイミングと支払いのタイミングで差損が出ないように為替予約をしている。為替の変動でP/Lが大きく動くことはない」
魚谷「5年前の原価率は25%だったが前期は21%まで下がっている。伸びているプレステージは収益率が高く、原価率の低減に貢献している。日本事業の売上げ上昇が一番のヘッジだが、海外も為替を見ながらマネジメントしていく」


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今年も雰囲気は良かったです。
資生堂総会は年一のセレモニー感あって楽しいですよ。

出席者数は昨年に比べてかなり増えましたね。
自分はいつも人気のない端の方のブロックに座るのですが、今日は終わる頃には自分の周りにもたくさん座っていたので珍しいなとは感じてました。
ここはお土産の期待を裏切らないので増えても不思議ではないかな。
(お土産だけ貰って帰る用の窓口まで設置してあるくらいだし)

資生堂といえば恒例のプレゼンです。
これまでは魚谷社長が独りで20~30分話し続けるスタイルだったものの、今年は他の役員の方が何度も登場されました。
昨年は「次期社長もああいうプレゼンを求められたら大変だ」なんて書きましたが、今後はこういった体制になるんですかね?
あと生産担当の直川常務のお父様は30年前に工場長だったそうです。すごい。

総会運営の上手い企業にもかかわらず、一つやらかしを感じたのが質疑応答です。
今日は質問者を「会場左側から順次指名していく」と予告した魚谷社長でしたが、結果的には左側に集中して右側は数人指名したところで終わってしまいました。
会場をブロックごとに分けるなどして指名していけば上手くいったのかなと思います。

会場外ではこれまた恒例の展示が行われていました。
テーマは"資生堂グローバルイノベーションセンター"と"社会価値創造"でした。
今回は入口に大きく撮影禁止と掲げられてたので素直に従っておきます。
イノベーションセンターは4月開業で、1~2階は一般人でも入れると社員の方が説明していました。
なにやら美の複合体験施設になっているらしい。
消費者目線としては化粧品にはまるで興味がないのですが、株主目線や企業博物館好きとしては気になるので今度見に行ってみようと思います。

公式サイトにて事業報告とプレゼンの動画が公開されています。

2019/06/17追記
5月にイノベーションセンターをちらっと見てきました。
別ブログでの報告記事ですがよろしければどうぞ。

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お土産は後渡しです。
"アクアレーベル スペシャルジュレ"と"専科 パーフェクトバブル フォーボディスウィートフローラル"でした。
会場外でお水とおしぼりのサービスがありました。
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小松製作所 第149回定時株主総会

小松製作所[6301] 第149回定時株主総会
場所:帝国ホテル 孔雀の間
日時:2018年6月19日(火) 午前10時

[2019年の記事はこちら]
[2017年の記事はこちら]

小松製作所の株主総会出席は6年連続6回目です。

出席者は1000名程度です。

議長は大橋社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・大阪府北部地震へのお見舞い
・監査報告(山根監査役)
・事業報告(ナレーション+スライド)
・対処すべき課題(大橋+スライド,動画)
・議案説明(大橋+スライド)
・質疑応答 10時37分~
・議案採決
・取締役紹介
閉会は11時47分です。

質疑応答の形式は以下の通りです。
-質問希望者は色紙を掲示
-質問者がマイク席まで移動
-議長が質問をまとめてから回答
-6問目終了時に議案に関係するものに限り残り2問と予告

1-1 大阪での地震による被害や事業への影響は?
大橋「全体としての影響は軽微」
小川執行役員「大阪工場(枚方市)と六甲工場(神戸市)の従業員2500名全員の安全を確認し怪我人はいない。従業員の家族や住宅の状況についても情報収集。協力企業は被災地域にある全91社の状況確認が完了、1社で転倒による骨折者を確認。大阪工場では事務所の天井パネルが落下し、生産設備等は現在点検中。協力企業でも一部で設備の損傷を確認。当社他工場から保全マンを派遣し昨日から復旧支援をしている。両工場とも一部のラインを除き可動を開始している」

1-2 ジョイ・グローバル社買収後一年間の成果について。
大橋「コマツマイニングの社長やCFO、法務担当などガバナンス関係の役員はコマツ出身者。一方で以前からの客の信頼が失われないよう、マーケティング部門や坑内掘り、露天掘り部門はそのままの組織をキープしている」
森山執行役員「コマツが持ってなかった大型積込機や地下掘削機械を手に入れたことで鉱山でのフルラインメーカーになった。製品に重なりがなくシナジーを上げやすい。コマツマイニングの業績は順調に推移し売上高も利益率も向上。サービス拠点やサプライヤーを共同で利用し売上げの拡大を図る。共同購買によるコスト削減や重複部門の統合も。2017年度は25億円のシナジー効果」

2-1 IR体制について。機関投資家へのアピールを強化してほしい。
大橋「2017年度は日本IR協議会の大賞を受賞 。2回目の受賞は日本では初めて」
今吉執行役員「個人向けでは地方で年2回の株主説明会や工場見学を開催。株主以外の個人投資家向け説明会を年11回。機関向けには四半期ごとの決算説明会やアナリスト説明会を開催。海外投資家には社長やIR担当が出向いて直接面談し説明している」

3-1 米中貿易戦争の影響について。世界別の売上げ構成は?
大橋「クロスソーシングとして全世界7工場で同じ製品を作っている。為替や需要を見ながら稼働率を変えて調整している。情報収集し早めの対処をしていく」
水原執行役員「売上げは北米が20%、中国は10%弱。鉄鋼関税の当面の影響は軽微。部品の調達先の変更やクロスソーシングによりマイナス要因を最小限に留める。この件は米国の建機業界も反対を表明している」

3-2 新興国等で流通している中古建機に対してのメンテナンスサービスは?
水原「新車に対しては無償プログラムと有償プログラムを提供。新興国では新プログラム導入で満足度の向上に努める」
大橋「中古車に対しては全世界299の代理店がサポートしている」

4-1 取締役報酬と従業員給与とのバランスについて。
大橋「全てのステークホルダに対してバランスよくやっていく。社員はもちろん協力企業や販売代理店にも同じように配分していく」
浦野執行役員「業績連動報酬の増加で相応の伸び。毎年ベースアップも行われ着実に上昇。取締役とのバランスは取れている。育児支援として休業制度や短時間勤務制度、金銭的なサポートもしている。社員育成や待遇の改善に励んでいく」
5-1 第5号議案(取締役と監査役の報酬額の改定)が通ると報酬額がこれまでの倍になるのか?
大橋「今までのものを維持する。枠取りの話であってそのまま役員報酬になるわけではない」
浦野「社外4名社内1名で構成される報酬諮問委員会で審議。客観性と透明性を高くし、国内他社との水準比較も。連結業績との連動性も高めている」

6-1 のれん代について。
堀越執行役員「ジョイ社の買収で1200億円発生。コマツ全体では1500億円ある。毎年減損テストを行い検証している。金額が大きいジョイ社の買収では第三者の会計事務所によって公正価値を算出した」
6-2 配当の方針について。DOEは?
堀越「配当方針は徐々に上げている。DOEについては東証平均が2.3%なのに対し当社は4.9%程度」
7-1 第3号議案(監査役の選任)について。プロセスとしては"監査役会の同意"ではなく、監査役会が選任するべきなのでは?
浦野「社外取締役と会長社長で構成される人事諮問委員会で役員選任の審議をしている。監査役についても委員会で審議した結果を監査役会の同意を得て今回上程した形」
8-1 業績がいいのに株価が冴えないのはIRの仕方に問題があるのでは?
大橋「今後も気をつけて進めていく」

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お土産廃止の波がコマツにも。
これまでも書いていたようにコマツ総会の楽しみ=製品展示会でした。
昨年でそれが廃止されるという強烈な一撃を喰らっていたため、他の要素を削られたところで別にといった感じです。
たださすがに自分の中での優先順位は下がってきました。
今日も4社競合の中でとりあえず出席しましたが来年以降も出るかはわかりません。

出席者ですが昨年よりは会場は空いていたものの、他社でよく見るような激減ということはありませんでした。
これは元から出席者に関係者が多そうなところも大きいかな。

質疑応答にも出てきた浦野執行役員が取締役に付きますね。
これで「(社内出身の)女性取締役はまだか?」と聞かれることはなくなりました。
ご活躍を祈ります。

毎年のことながら質疑応答の際のスライド資料の準備の良さはさすが。
今回だとアメリカ鉄鋼関税の影響解説といったものもパパッと表示されます。
この点は他社の総会運営では見られないコマツだけの特徴なのでこれからも続けていただきたいと思います。

会場外ではポスター展示もされていました。
(写真撮るの忘れてしまった)

2018/06/28追記
公式サイトにて開会から対処すべき課題までの部分が動画配信されています。
よろしければどうぞ。

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上述の通りお土産はありません。
召集通知に記載があります。
開会時にはドリンクサービスがあったと思いますが利用しなかったので詳細は知りません。
IMG_1716

資生堂 第118回定時株主総会

資生堂[4911] 第118回定時株主総会
場所:帝国ホテル 孔雀の間
日時:2018年3月27日(火) 午前10時

[2019年の記事はこちら]
[2017年の記事はこちら]

資生堂の株主総会出席は6年連続6回目です。

出席者は事務局発表で千数百名です。
(スクリーンに出ていたのにメモるのを忘れました)
追記
出席者は公式発表で1408名です。
もう説明不要ですが女性率高めです。

議長は魚谷社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・監査報告(西村常勤監査役)
・事業報告(動画形式)
・これからの成長戦略(魚谷) 10時16分~
・議案説明(魚谷)
・質疑応答 10時53分~
・議案採決
閉会は11時57分です

質疑応答の形式は以下の通りです。
-1人1問まで
-係員がマイク持参
-議長が質問をまとめてから回答役員を指名
-11人目終了時に残り1人と予告(のちに追加)

1-1 株主優待の条件を1000株以上から100株以上に変更できないか?現株価の600万円は個人投資家にはハードルが高い。
直川常務「単元を100株に切り替えたときは株価はそんなに高くなかったが情勢が変わってきた。資生堂の商品をご愛用してもらいたいという気持ちを込めて提供している。これまでも検討してきたが結論は出せていない」
魚谷「全体では個人株主は若干減っている。増えてほしいので参考にしたい」
2-1 設備投資にかかる1300億円についてメインバンクのみずほ銀行からは貸してもらえるのか?
魚谷「答えはイエス」
直川「前期のフリーキャッシュフローで943億円ある。そのお金を使いながらであって18年に全部借りるわけではない。ただ804億円の営業利益が出て財務体質はかなりよくなった。2000億円でも貸してもらえるような信用度にはなっている」

3-1 欧米事業の見通しについて。
魚谷「米州事業が赤字となった大きな要素はベアエッセンシャル社買収の償却負担。ブランド規模から見ると直営店が多すぎて不採算だったため閉鎖する決断をした。今後はべアに思い切った投資をして再生できる。ベアは500億円規模で1200万人の基盤がある良いブランド。欧州事業はフレグランスでブレイクイーブンのところまで行けると見ている。2020年には売上高営業利益率を10%にする決意のもとに進めている」
4-1 ベアエッセンシャル買収で払った高い授業料を今後のM&Aでどのように活かすか?
魚谷「M&Aするにあたって自社の事業がしっかり収益を出せるような成長力が必要。資生堂ブランドは成長していなかったがマーケティングや商品開発を進めたことで伸びている。既存事業に伸びる力があるときに買収統合すると相乗効果が出せる。日本の本社では全ての情報は掴みにくいため、現地から上がった情報を東京本社で議論する体制になった。本社は前のめりにならず正当性をチェックする役割を果たしていく」
5-1 美容家電について。将来的に家電業界とは競合しないのか?
島谷常務「ビューティーを取り巻く領域の競争は変わってきている。資生堂には100年間肌を見続けてきたバックグラウンドがあって、我々もエレクトロニクス系の研究員やデータサイエンティスト等を積極的に採用して研究している。必ずしも従来の化粧品が美容家電に全部置き換わることはない。化粧品と新たなテクノロジーを融合して提供できるよう研究している」
魚谷「直接的なものではないがオプチューンとして肌や環境に合わせてスキンケアを組み合わせる機械をテスト販売する。エレクトロニクス等と組んでやっていくことも実現していくと思う」

6-1 "若く見られたい","長生きしたい"と思っている高齢者は多い。使用することで長生きできる化粧品がほしい。
魚谷「そういったニーズに化粧品が答えられるかを模索している。当社は医薬品メーカーではないものの、若々しく活動的に見られる商品ならあると思う。若々しい雰囲気になることが長寿につながる。これからも美と長寿を結びつけていきたい」
7-1 グローバル企業化における人事制度の影響について。
青木常務「大事なのは現場社員が感じている問題意識を役員や責任者が認識して解決すること。そのために従来的な日本型人事システムを少しずつ変えてきた。現時点でも日本型というより個人の力を伸ばす制度になっている。グローバルな人事制度をどう統一するかは課題であり現在構築中」
魚谷「終身雇用や年功序列は多様化を阻む。資生堂でも多様化は重要。一方で海外企業と同じような制度でやるべきかと言えばそうではないと思う。海外の資生堂社員には日本的な価値観に共感を持つ人も多い」

8-1 セカンドスキン技術について詳細が知りたい。効果や発売時期は?
魚谷「プレゼンでも反応が良かった。セカンドスキン技術は1月に取得し開発を急いでいる」
島谷「レチノールは肌の中から治すもの。セカンドスキンは物理的にシワを目立たせなくするというアプローチであり、皮膜を張ることでシワを伸ばす。その中に生理的な作用を持つ成分を入れるといった可能性も。生理的なアプローチと物理的なアプローチの両方が揃った。三年以内の上市を目指す」

9-1 女性リーダー社員に対して不満がある。
副島執行役員「女性がリーダーになることに重荷を感じるところは確かにある。一人一人の力を伸ばしていることが大切。1万人いるビューティーコンサルトも強みを生かす育成をしている。今後強いリーダーが出てくるので期待してほしい」
魚谷「毎日店頭で頑張っている良い女性社員もたくさんいる」

10-1 大阪の新規工場建設について。かつては舞鶴工場が10年で閉鎖になった。
魚谷「現在の大阪工場は当面残す。需要に対する供給力として必要でありノウハウもある。舞鶴工場閉鎖の経験も活かして今後の設備投資をしていく」
11-1 国内外における男性向け化粧品の展望は?
杉山常務「国内は主にunoブランドで強化していく。しばらくブランド力は下がっていたが見直してキャンペーン強化をしている。男性化粧品といえばヘアケアが主だったが当社の強みはスキンケアであり、オールインワンアイテムを中心に多く購入されている」
岡部執行役員「海外でもスキンケアが主流になる。市場規模では欧州が大きい。成長率では中国が急速に伸びているためヒアリング等して強化している」
魚谷「男性市場も大事。市場機会として捉えている」

12-1 試供品配布の環境について。予算や工夫は?
杉山「十分な量を準備している。現場から『サンプルが足りない』という声は落ち着いてきた。ただ渡すわけでなく現場で説明し何日か経ってからまた来店していただくようなやり方もしている。3回分をセットして渡すといったやり方も考えている」
魚谷「以前は本社が試供品の予算を持っていたが現場が予算を持つ形に変わった」
13-1 資生堂製品を愛用していた知り合いが品切れのせいで他社製品に移ってしまったことがあった。
魚谷「品切れ問題は深刻に捉えている。一日も早く状況を改善するために新工場の建設もお願いした。最大の経営課題」

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雰囲気は非常に良かったです。
業績も株価も絶好調のため質問の冒頭に感謝を述べる株主も多くいました。

魚谷社長のプレゼンも恒例になりました。
最近では次期社長もこれをやらされるなら大変だなあとか考えるようになりました。まあしばらく後でしょうけど。
今日出てきた話ではセカンドスキン技術に対する奥様方の反応が明らかに違ったのが印象に残ってます。
株主総会の中でどういった商品が求められているのか、インパクトがあるのかがが分かるのは面白いです。

質疑応答では残り一名と予告された後に質問を要求する方がいて、「あの人退場にされちゃうんだろうなあ・・・」と思いながら見てました。
そうしたら「わかりました」と魚谷社長はあっさり追加を認める一幕も。
こういう柔軟な対応できるのは上手いですね。
それとも昨年はネタのような退場劇があったので今年はそれを回避したかったのかな。

展示会場では新技術紹介や商品体験などが行われてました。
実物があるわけではないけれどセカンドスキンの展示がやはり気になりました。
あとは目立ってたデジタルカウンセリングミラーかな。
いつかスッ…と座ってみたいです。

そして今月出席する総会では唯一のお土産案件になりました。
(明日以降の企業は出ないのが確定しているため)
受付する際に「会場へは入られますか?」と三年くらいぶりに聞かれました。
お土産全盛期の頃は諦めの境地に達した企業側が直帰用の窓口を設置して来場者を捌いていたものの、廃止の流れと共にそれもなくなっていたので。
そんな中の最後の砦として資生堂には感謝すると共にこれからも期待したいと思います。

資生堂はWebサイトにて総会の模様(事業報告,魚谷社長のプレゼン動画)を公開しているのでどうぞ。


お土産は後渡しです。
"アクアレーベル スペシャルジェルクリーム(オイルイン)"と"エージーデオ24 クリアシャワーシート"でした。
お水とおしぼりのサービスもありました。 
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不定期更新。
文章力には期待しないで下さい。
大きな掲示板では晒さないで頂けると嬉しいです。
2021/07/01
やる気が尽きてきており今後の更新はかなり怪しいです
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