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株主総会や投資家向けイベントの報告ブログ

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ケネディクス 第22回定時株主総会

ケネディクス[4321] 第22回定時株主総会
場所:東京国際フォーラム ホールB7
日時:2017年3月29日(水) 午前10時

[2018年は不参加]
[2016年の記事はこちら]

ケネディクスの株主総会出席は4年連続4回目です。

出席者は150名程度です。

議長は宮島社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・監査報告(植田常勤監査役)
・スライド形式による事業報告
・議案説明(宮島)
・質疑応答 10時25分~
・議案採決
・全役員の紹介
※総会後に事業戦略説明会を開催

質疑応答の形式は以下の通りです。
-1人1問
-係員がマイク持参
-議案に関係ないものは説明会で

質問希望者がいなかったため、そのまま採決に移りました。

10時30分ごろ閉会しました。


休憩を挟み10時45分ごろから事業戦略説明会へ。
初めに宮島社長によるプレゼンが行われ、11時05分ごろから質疑応答に入りました。

1-1 AUMは着実に成長しているのに株式市場で評価されていないのをどう見ているか?
宮島「中計をしっかり履行し収益を高める。しっかりとしたガバナンスを構築し透明性を高める。配当、自社株買いを継続していくことで企業価値を高めていく。株価には満足しておらず、不動産投資より企業価値向上に繋がるという考えのもとで自社株買いをしている」
田島取締役「決算発表後、国内外の機関投資家と話している。2,3年前に比べるとケネディクスモデルの理解は深まっている。国内に比較企業がないことで機関投資家は評価に悩んでいる。しっかりとこのモデルの成長を伝えていく。また実績が少ないため2年3年と継続することで理解してもらう。現状の時価総額も小さく、海外投資家に見てもらうには1500~2000億円くらいになるのが望ましい」
1-2 今後の海外展開について。
宮島「国内市場では高いリターンを取るのが難しくなってきている。タイ,ベトナム,マレーシアなどは大きな投資機会があるが、マーケットが未成熟でリスクも高く為替変動も大きい。優良パートナーとタイアップしながら慎重に参加していく」
2-1 社長は以前に「この業態は一般人にはわかりづらいので優待に繋げにくい」と話していたが、だからこそ株主が気になるようなユニークな株主優待をやってほしい。
宮島「昨年と同じ答えで恐縮。基本的には資本政策、配当と自社株買いで還元したい」
3-1 AUMが4兆円まで積み上がったとして本当に評価されるのかが心配。もっと成長スピードを上げないと株主の意識とは乖離がある。ケネディクスモデルが素晴らしいのなら理解されるよう努力してほしい。
宮島「2025年にAUM4兆円,ROE15%,グループ時価総額2兆円の見通し。前倒しでの達成を株主が要望していることは認識している。指摘された点も踏まえながら来年度に新たな中計を発表する」
田島「特に2月の決算発表以降、機関投資家のモデルへの理解やフィードバックが増えている。自信を持って進めていくが評価されないといけない。思い込みにならないよう努力していく。」

4-1 自社株買いで取得した株の用途について。
宮島「M&Aでの利用や役員に配るといったことは考えていない」
渡辺執行役員「昨年一昨年で取得した70億円分は昨年末に消却している。今期取得の50億円分は今のところ未定」

5-1 インフラファンドについて。水道や空港へ取り組む考えは? また海外における鉄道や送電は?
内田執行役員「国内のコンセッションではオペレーションのみを民営化することが多く、我々のモデルと適合できていない。しかし海外のように公共インフラがファンド対象になる習性は日本でも起こると感じているため、アセットクラスに制限は設けない。海外インフラのビジネスチャンスは大きいがまずは不動産から」
6-1 長期にわたって株価が上がらない。どのように分析しているのか?
宮島「幸か不幸かこのようなビジネスをしている企業が日本にはないため、株価は一般的な不動産株に引きづられている。モデルを説明し実績を重ね、利益がしっかり積み上がっていることを見せていく」

こちらは11時35分頃終了しました。


率直な感想を言うと、今日は量的にも質的にも薄かったなと。

これまで過大に数えてたところもあるかもしれませんが、出席者は減っていると思います。
そして総会と説明会合わせて1時間半で終わってしまいました。

説明会の質疑では、経営陣の回答に「さっき聞いたな」とか「まあそう答えるんだろうな」と感じることが多かったです。
そして時間が有り余っていたにも拘らず、最後は早めに打ち切られちゃいました。
まだ手を上げている人は残っていたのでなんか勿体ないですね。

一応言っておくと雰囲気は悪くなかったです。
株価の低さは何度も指摘されてましたが、厳しい口調でもなく皆さん達観した感じで。

文句だらけになっちゃいましたが、二部制を採用してるところは評価できます。
しわ寄せで総会部分はすぐ終わっちゃいましたが、これ自体はそんな気にしなくても。
ちなみに説明会で使われた配布資料は公式サイトに上がっています。
あと毎年総会と説明会の間にあるコーヒータイムが結構和みます。
いちごの総会みたいに役員と話す時間にすればいいのになんてちょっと思いました。

今年こそは他と被ったらそちらへ行こうとか考えていたら見事にかぶらないw
来年以降も出席するかは謎です。


お土産はありません。
紙パックのお茶が配られた他、コーヒーサービスがありました。
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日本郵政 第11回定時株主総会

日本郵政[6178] 第11回定時株主総会
場所:さいたまスーパーアリーナ
日時:2016年6月23日(木) 午前10時

[2017年以降は不参加]

日本郵政の株主総会出席は今回が初めてです。

出席者数は報道によると1194人だそうです。
年齢層は結構ばらけてました。

議長は長門社長が務めました。
開会からの流れは次の通りです。
・議長挨拶(長門)
 -熊本地震へのお見舞い
 -株式上場のお礼
・監査報告(八木監査委員長)
・スライドとナレーション形式の事業報告
・対処すべき課題の説明(長門)
・事前に寄せられた質問への回答(長門)
 -マイナス金利の影響
 -ROEについて
 -株主還元策
 -トール社に関して

10時45分頃から質疑応答に入りました。
形式は以下の通りです
 -一人一問まで
 -質問者はマイク席へ移動
 -回答は全体的なものを社長、その他を担当役員

1-1 グループ全体の成長戦略について。
谷垣専務「ポイントは5つ。①郵便物流の反転攻勢、ゆうパック黒字化やトール社による国際物流の拡大 ②全国の郵便局ネットワークの活性化 ③ゆうちょの収益増強策として総預かり資産の拡大 ④かんぽでの保有契約数を増やす ⑤収益拡大を目指して資金運用を高度化」
2-1 郵政が保有しているゆうちょ株とかんぽ株の売却スケジュールと売却後の郵政の経営について。
鈴木副社長「保有割合50%まで段階的に下げるのが基本方針。両社の経営状況やユニバーサルへの影響、株式市場の動向を考慮しながらになるが、現在のところ具体的な計画はない。法律で義務付けられている三社サービスの郵便局での提供は変わらずにやっていく。ゆうちょとかんぽにとっても郵便局ネットワークは不可欠な存在であり、相互に助け合っていく方針はこれからも変わらない」
3-1 [前受郵便料?とやらに関する質問でした。回答も用語がまるで理解できなかったので飛ばします]
稲澤常務「」
4-1 振り込め詐欺対策への取り組みは?
田中常務「高齢者による窓口送金の際に不審な点があれば積極的に声掛けをしており、未然に防げたことも多い。客の財産を守ることは非常に大事。システム面においての詳細は犯罪抑止のために言えない」
稲澤「ゆうパックを用いて現金を送る事件が発生しているのは事実。警察から怪しい送付先リストを提供されていて該当した際は通報する手はずになっている。レターパックの扱いでも声掛けや注意喚起を図っている。X線検査により現金が入ってないかの確認も実施。特殊詐欺の防止に多大な貢献をしたことで警察庁から感謝状も受けた」

5-1 指名委員会の活動について。
鈴木「取締役候補者の指名基準に則って人を探す。知識を得てもらうための研修指導や見学をさせることも。性別や国籍は考えてない」
5-2 八木取締役の兼職状況について。
八木「共同通信社の非常勤監査役を兼職していたが今年6月に退任した。当社は常勤業務なので支障ないようにやってきた。退任後は顧問として兼職」
6-1 TPPの影響と対策。優遇されていることで海外企業から提訴される可能性は?
谷垣「総務省からは郵政に関係するルールとして、金融サービス、国有企業政府調達、越境サービスが挙げられている。業務に支障を与えるような内容ではない」
7-1 従業員の待遇について。65歳を超えても働くことがきるように要求する郵政従業員のデモと遭遇した。
勝野専務「現在の定年は60歳だが65歳まで雇用継続できる仕組みになっている。それ以上は健康問題など本人に負担になることがあるので規則において継続しないと決めている。東京地裁でも我々の主張は認められた。近年は賞与を段階的に引き上げている。従業員が多いので複数の労組が存在するが、最大のJP労組とは訴訟に至るよう事案はひとつもない。事業を行うにあたり労使関係の安定は極めて大事」
長門「従業員も大事なステークホルダ。全国の郵便局ネットワークを支えるのは従業員。他のステークホルダを優先して従業員を見ないということは決してない」

8-1 株価が低迷している。
谷垣「公募価格に比べて下がっているのは承知している。原因の特定や株価の妥当性を申し上げるのは困難。企業価値の向上に努め、IR活動もしっかり行っていく」
長門「ご迷惑をかけて申し訳ない。やるべきことをスピーディーにやって経営実績に移していく。今年に入ってからマーケットが荒れているせいもある。郵政の株価は連動しているゆうちょ株の影響が大きい。現在ゆうちょはサテライト運用を広げている。マイナス金利導入以降はライバル銀行の株価よりゆうちょの方が減価率が低い」

9-1 地方郵便局において深夜まで開いていた窓口が短縮された。営業時間を戻してほしい。
稲澤「不便をかけて申し訳ない。原則として8-20時となっているが地域事情を考慮して変更している。転送や再配達サービスを利用してほしい。時間の変更は日本郵便の経営判断で行ったことで総務省との相談はない」
9-2 長門社長の解任動議。
長門「このまま議長を続けたい。問題点は真摯に受け止める」
[拍手で否決されました]

最後に退任取締役、新任取締役の紹介がありましました。
11時50分すぎに閉会しました。


会場の規模を考えるとツッコミたくなるくらいのガラガラ度合いでした。
先に開催されたゆうちょとかんぽ総会の状況を知ってはいたけど、実際に見ると酷いもんだなとw
両脇の2階席は開放されず1階席も3分の1のエリアくらいしか埋まっていませんでした。
集中日の10時、都外会場、お土産なしと敬遠される要素をコンプリートしていたのでそりゃ来ないですよね。
まあ一番は理由は会場をさいたま新都心にしたことだと思います。
よっぽど言いたいことがあるわけでもない限り、時間とお金かけて遠くの総会に出ようと考える人は少ないです。
自分としては今回は何であろうと出席するつもりでしたが、やはり都民としては萎える召集通知でした。

昨年までは財務官僚ひとりぼっちの株主総会を開いていたわけで、株主数が膨れ上がり予想つかないのは仕方ないところもあります。
それにしても見込みを外し過ぎとは思いますが。。。
来年以降は都内の展示会場や大型ホテルでも余裕で捌ききれそうに見えます。
お土産を出さなけれは株主が押し寄せる心配もないですから。

良かったなと感じたのは手話モニターが設置してあった点です。
右端にちょこんと一つだけあったので初めは何かと。
報告のように文章が決まっているものだけかと思っていたら、質疑応答でも流れていたので多分同時通訳されてた模様です。
(こういう配慮ができる企業なのに何でこの会場を・・・)

面白かったのが会場外の特設売り場におけるグッズ販売です。
入場時にはあんなもの買う人いるのかと思って通り過ぎましたが、
帰り道ではキャー!ポスクマチャーン!って具合に記念台紙買ってしまいました。
記念品ビジネス恐ろしい。。。
製品やサービスの紹介など、緩い形でビジネスにつなげる企業は他にもいるのですが、ああやって総会でモノ売る企業は初めて見ました。
この商魂たくましさがあれば、きっとこれからの時代も生き残っていけると思います。


お土産はありません。
招集通知に記載されてます。
飲み物はミネラルウォーターのペットボトルでした。
(場内図にはドリンクコーナーの記載がありましたが、時間がなくてスルーしたのでわかりません)

もう一度言っておきますが、↓の記念台紙はお土産ではなく商品(200円)です。
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ケネディクス 第21回定時株主総会

ケネディクス[4321] 第21回定時株主総会
場所:東京国際フォーラム ホールB7
日時:2016年3月25日(金) 午前10時

[2017年の記事はこちら]
[2015年の記事はこちら]

ケネディクスの株主総会出席は3年連続3回目です。
出席者は300~400名くらいです。

スライドとナレーションによる事業報告の後議長の宮島社長から議案の説明がされました。
10時30分頃から質疑応答に入りました。

回答は大半を宮島社長が行い一部は担当役員が答えました。
さすがに3件で終わったのは驚きました。

1-1 招集通知の不動産運営事業の欄に記載されている"一部の物件で想定稼働率に届かないもの"についての詳細。
大輪執行役員「マスターリース契約が終了したことが原因で一部物件が想定稼働率に届かなかった。今年以降は改善する見込み」
2-1 再任の取締役候補に保有株ゼロの人がいる。会社への忠誠心は?
宮島「必ずしも株式の保有が会社への忠誠心を示すとは考えてない。またインサイダーの都合もあり厳しい。株式報酬やストックオプションがあり実質的には株式保有と同様」
田島取締役「長期ビジョン、中計目標を達成することで株式価値を上げていきたい」
池田取締役「中計の推進に努めて株主の期待に応えたい」

3-1 保守的・安定的な企業に見える。成長企業としての考えは?
宮島「昨年不動産の純粋投資からアセットマネジメント企業に変わっていくと決めた。預かり資産額は順調に成長しアセットマネジメントフィーで経営できるようになった。一昨年昨年でレガシーアセットを売却しバランシートの浄化をしたことにより討って出られる状況になった。マイナス金利の導入によりJリートにはフォローの風が吹いている。今後もアセットマネジメント業務を拡大して利益を上げていく」

質問者がいなかったので採決に移り10時50分に閉会しました。

休憩を挟んで11時5分から事業戦略説明会が始まりました。
初めに宮島社長によるプレゼンが行われ、11時30分から再度質疑応答に入りました。

1-1 10年後のベース利益の目標値は?
宮島「時間が遠いので明確なものは提示していない」
田島「ベースAUMから0.7%前後の報酬をもらえるようなビジネスを行っている。AUMが4兆円、ベースAUMが3兆~3.5兆円になった際に0.7%を掛けた値がひとつの目安」

2-1 安定性を求めるトーンが強すぎるように見える。
宮島「昨年から相当アクセルを踏んでいる。昨年はレガシーが残っていた中で100億円程度の利益を上げた。今年は資産の全てを投資に回すことができる」
3-1 経営陣は株価を強く意識してほしい。
宮島「企業価値を伸ばす。IR活動をしっかり行い還元策も充実させて株式価値向上に努めていく」
4-1 いちごグループホールディングスやファンドクリエーショングループなどとのビジネス違いや優位性は?
宮島 「他社は自分で物件を保有又はファンドで保有するというビジネスなので当社と従来の不動産屋の中間辺り。こちらはかなり舵を切っている。金融危機時の教訓からケネ本体ではレバレッジをかけず透明性を確保する。また規模を求めずに市場に特化させた運用方針をとっているのが特徴」
5-1 個人投資家向けに株主優待導入の検討は?また長く持っている株主を報われるようにしてほしい。
宮島「議論はしているが何がいいのかと検討しているところ」
田島「現在個人株主の比率が41.4%。個人投資家向けのIR説明会を開催している。優待が望まれていることは認識している」

6-1 シンガポール法人の現状の人員と今後の方針は?
内田執行役員「常駐2人+現地アシスタント1人の3名。よりパフォーマンスを上げるために現地パートナーと組んで協議を進めている」
7-1 株式運用のように成功報酬をもらえるような仕組みはないのか?
宮島「上場リートにおいてはインセンティブ報酬は入れにくい。私募ファンドに関しては目標を超えた際にはインセンティブの仕組みを入れている。16年度においてはインセンティブフィー12億円の予定」
8-1 昨年のベース利益38億円だったものが今年度30億円に下がっているが。
宮島「昨年のマーケット環境が非常に良かった。今年は昨年よりは物件取得が難しいので予想を落としている」
9-1 自社株買いをにもっと力を入れてほしい。
宮島「株主還元を機動的・積極的にできる体制が整った。今後も不動産に使うのが有効か自社株買いに使うのが有効か判断してやっていく」
10-1 自社株買いをした水準が株価の天井になっているように見える。
宮島「我々の考える企業価値より時価総額が安い場合は自社株買いを検討し、高い場合はその株価を活用していきたい」
11-1 老人ホームなど社会貢献についての考え。
宮島「環境配慮・遵法性の適用を重視して経営している。ジャパンシニアリビングに関しては単体でやるよりもオールジャパンでやるべきと考えた。優良な老人ホームを提供し社会貢献していく。リートによって相互牽制機能が働きよりよい運用ができる」
12-1 インフラファンドを準備中とあるが2年後では遅すぎる。今年中に市場に出すくらいじゃないと存在感が出ないのでは?
宮島「太陽光は今年が関ヶ原といえ、ここでいかに覇権を広げるかが重要な意味を持つ。FITは地銀とのシナジーが高く私募ファンドという形でも十分対応できる。パートナーと連携していくことで権益を広げていく」
13-1 役員報酬が同業他社に比べて高く感じる。
宮島「役員報酬は固定報酬、業績連動型報酬、株式報酬の3つで構成。上限額等は報酬委員会で決めていく。他社との比較については差し控える」

12時30分過ぎにこちらも終了しました。


12月決算企業も増えてきたので今年は別のところしようかと思ったのですが、結局記事のアクセスが多いここに。
来年以降はわかりません。

過去の長さと14時から資生堂の総会があることを考えたら昼飯抜きを覚悟していましたが助かりました。
わずか3件の質問で採決に移ったのを見て、ニンマリ笑っていた気持ち悪い奴が自分です。
説明会の方で聞けいいやといった感じで皆さん遠慮した模様です。

最近堅調ないちごの値動きと比べる方が多かったです。
ケネの経営陣としては異なる業種といったスタンスですけど個人投資家目線だと比べたくなりますね。

また「マイナス金利の追い風なんだからリスクを取って成長を」と言う人もいれば、「もっと自社株買いを」と求める人もいて興味深かったです。
ケネの場合は過去にえらい高値を付けた分、遭難者の方も多いので上で買った人と下で買った人とで考えの違いも出てくるんでしょうね。

2年前ここの総会に来た際にはとんでもないところに来てしまったと感じましたが、昨年今年で宮島社長の進行もしっかりして落ち着いた総会になりました。
あと毎年事業戦略説明会を開いているのは評価できます。
今回の様子を見ててもこちらの方が気兼ねなく質問できますし。
全体の時間も今日くらいの時刻で終わればいい感じですかね。


お土産はありません。
ドリンクは紙パックのお茶が配られたのとコーヒーサーバーが設置されてました。

今日はデジカメを忘れたのでスマホです。
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ケネディクス 第20回定時株主総会

ケネディクス[4321] 第20回定時株主総会
場所:東京国際フォーラム ホールB7
日時:2015年3月25日(水) 午前10時

[2016年の記事はこちら]
[2014年の記事はこちら]

ケネディクスの株主総会出席は2年連続2回目です。
黒歴史レベルだった昨年に比べて今回はかなり改善されました。

出席者は300人くらいかなと思います。

スライドによる事業報告のあと議長の宮島社長から決議事項の説明がなされました。
10時30分頃から質疑応答に移りました。

1人1問と制限されたので、何回かに分けて質問された方もいましたが1人とカウントしています。
実際はもっと少ないです。
質問の回答はほぼ宮島社長が行い、いくつかは担当役員が答えました。

1-1 株価が2013年前半までの金融相場で上がったあとは岩のように動かない。社長から株価に関して意見を聞きたい。またお土産を用意してほしい。総会の開催日時を午後や休日にしてほしい。
「個別の相場のことは控えたい。企業価値を高めることで株式価値も向上させたい。お土産や日時に関しては検討する」
2-1 今後の配当方針は?
「2007年12月から無配だったが、今回からまた出せるようになり株主に感謝する。ベース利益を参考に中長期的な安定配当を目指す」
3-1 持ち株ゼロの役員(池田・田島取締役)がいるが、ケネディクス株をどう思っているのか?
「ストックオプションや議案にもなっている株式報酬制度があり実質的には持っているといえるのではないか」
4-1 言ってることはわかるが身銭を切って買ったものではない。二人の口から話を聞きたい。
「取締役になってから株を取得するのはインサイダー等の問題もあり難しい」
田島取締役「ケネディクス株は前向きに見ている。買って儲からないと思っているわけではない」
池田取締役「インサイダーの問題などもあり取得してない。だが株主と同じ目線でちゃんと見ている」

5-1 長い間株主は苦しんだので役員報酬より自社株買いをしてほしい。
「配当を再開したばかりなのでしばらくはこれを継続する形で還元したい」
6-1 ケネディクス株は突如出来高ランキングに登場して不思議な動きをする。アイフル株と連動することも多く同じ筋が仕掛けているのでは?株価の低迷や仕手株的な動きに対して関心を持ってほしい。
「二年前からボラティリティが大きくなったのは認識している。個人株主が増えている。証券会社の話だと回転売買をする機関投資家が増えている」
7-1 長期株主に対して優待を拡充するといった企業が増えている。今すぐ優待を望むわけはないが、投機目的ではなく投資目的の株主が増えるように努力してほしい。
「検討する」
8-1 今年の総会は落ち着いてる。今後の不動産市況について社長の展望を聞きたい。
「不動産市況はポジティブで今後も拡大すると見ている。リーマンショック以降買えば上がる相場ではなくなった。かつてはオポチュニスティックだったがコアに変わっている。アジアの投資家から日本市場は評価が高い」
9-1 NTT都市開発との提携でどのような影響があるのか?
「NTT都市は開発と賃貸、ケネディクスはアセットマネジメントなので業務が被らない。基本的にはNTT都市の持つ不動産にケネディクスがアドバイスする形。またアセマネのノウハウを通信事業に活かしたい。中長期的な業績に繋がれば」
10-1 海外投資家による買いあさりが話題になっているが、ケネディクスの持つノウハウを彼らにも提供しているのか?
「運用資金のうち半分は海外から。アメリカやアジアの投資家を中心にサービスを提供している」

閉会は11時15分頃です。

そして11時25分からは事業戦略説明会が始まりました。
7,8割の方が残っていたと思います。
スライドを用いながら宮島社長によって事業説明が行われ、12時ちょっと前くらいから質問に入りました。

1-1 遅れているヘルスケアリートの進捗と規模は?
「第二四半期を目処に上場」
田島取締役「商業リートが800億だったように、あまり大きな規模で始めることは考えてない」

2-1 ヘルスケアリートの優待として優先的に施設に入所できるようにしてほしい。
「検討したい」
田島取締役「そういう優待があるのは承知している。意見があったことはマネジメント会社に伝える」

3-1 10年後に目指すグループ時価総額2兆円のうち株式の占める割合の見通し。
「新たなリートが増えたりするので計算は難しい。ベースAUMが肝。株式に頼らないようにしたい」
4-1 2015年度が減収なのは?
「2014年度に棚卸資産を売却したせい。利益が横ばいなのは昨年はファンドからのインセンティブが多かった。今期は堅実な予想にした」
5-1 リートの立ち上げによる資金調達で既存株主の株式価値の希薄化をどう防ぐのか。
「ケネディクス本体が公募増資してリートを立ち上げるわけではない。新しいリートに対して投資家から新たに資金を集める」
6-1 今後金利が暴騰した際の影響は?
「インセンティブが上下する可能性はある。ケネディクス本体に大きなダメージが及ぶとは考えてない。ネガティブだとは思うが、金利が上昇する中でJ-REITがどうなるかは誰も経験したことがないので予想できない。矛盾になるが経済成長にリンクする金利上昇なら不動産市況にも好影響」
7-1 シンガポールに駐在事務所とあるが海外展開に力を入れるのか。
「短期的には大きな収益が見込めるわけではない」
内田部長「中長期的に現地法人化する。海外投資家を呼び込む面でも海外に進出していく点でも有用」

8-1 老人ホームに対しての考え方を聞きたい。ワタミも持っているがあっちは酷い。
「ケネディクスの持つ資本市場での運用ノウハウを社会に役立てたい。リートなら所有者と運用者を分けることで相互に牽制し合える。資金調達面でも有利」
9-1 NTT都市との提携についてもっと詳しく。
内田部長「NTT都市は他社とあまり提携しない会社なので組めたのは大きい。具体的な話は今しているところ」

12時30分頃にこちらも終了しました。


昨年の総会の印象は「宮島ぁ!」と叫ぶ声が第一に思い出されます。
会社側も株主の神経を逆撫でする対応ばかり目立ち、自分の総会ウォッチ史上最悪と書きました。
本当に悪夢のようでしたが、今年は質問者の方が話されていたように落ち着いた総会でした。

前回の教訓からか宮島社長の進行もかなり丁寧でした。
他の役員に答えるよう要請があった際はちゃんと本人の口から話させていました。

また昨年は「ウォーターサーバーしかないのは悲しいからコーヒーくらい出して」という意見があったのを覚えていますが、それがしっかり反映されていました。
休憩時間はみんな紙コップ持ってましたし、かなり好評だったのでないかと。
コーヒー嫌いの大人は少ないのでこれで出席者の機嫌もよくなったのなら大成功といえます。
今年は社長も他の社員の方も頑張ったのではと思います。


お土産はありませんでした。
ここは最低投資金額が低く、規模の割に個人株主が多いのでしばらくはこれも仕方ないような。
飲み物は紙パックのお茶と、上記のようにコーヒーサーバーが設置されていました。
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ケネディクス 第19回定時株主総会

ケネディクス[4321] 第19回定時株主総会
場所:東京国際フォーラム ホールB7
日時:2014年3月26日(水) 午前10時

[2015年の記事はこちら]

ケネディクスの株主総会出席は今回が初めてです。
先に言っておきますが非常に酷いものでした。

とても大きく1000人以上収容できるような会場でしたが、出席者は居ても200名程度だったと思います。
出席者の年齢層は高齢者主体でした。

冒頭に無配になったことに対するお詫びがありました。
スライドとナレーションによる事業報告の後に、議案説明および株主提案の説明が議長の宮島社長から行われました。
その後に株主提案をされた本人によって提案内容の簡単な説明もありました。
トンデモ議案かと思いきや、説明は非常に丁寧だったのでギャップに驚かされたところですw

そのようなこともあり、遅めの10時50分頃から質疑応答に入りました。
質問者は9名で、大体の回答は社長が行いましたが、一部は担当の役員が答えました。

始めに最前列に座っていた方が株価や配当について質問されたのですが、長くなっていたため社長によって途中で打ち切られてしまいました。
その際の打ち切りの仕方が雑だったり、質問に一部答えなかったこともあり、怒ってしまった質問者はそこから総会の最後まで怒鳴り続けるといった具合でした。
社長も静かにするよう要請はしていましたが退場させようとはしなかったので、何の秩序もない総会になりました。

質問内容としては、リーマンショック前や昨年前半の金融相場で高値掴みしたことを自称される方からの株価の低迷や無配についての愚痴が多かったです。
また、IR資料が十分なものとはいえなかったため、それをもっと充実させるよう要望もありました。
社長の回答や、株主提案への対応が非常に高圧的だとの意見も多かったです。
(実際、株主提案に反対することを促進するような総会通知でした。)
他にも一部の質問内容を回答し忘れたり、的外れな回答をされる場面も多く目に付きました。
後の方の質問では、そのような総会進行に対する批判が相次ぎました。
かなり異常な光景だったと思えます。

議決が行われ、会社提案については可決、株主提案については否決されました。
11時40分頃に閉会になりました。

15分ほど休憩を挟んで事業戦略説明会に移りましたが、結局質疑応答では総会の延長戦みたいになりました。
それ以外の質問を何個か挙げると、
「会場が広すぎでないか?」→「株主の数が去年に比べて三倍になったため」
「販管費の増加内訳は?」→「スペースデザインを買収したことにより人件費が増えた。」
「投資家の割合は?」→「外国人投資家は前年に比べて減っている。個人投資家が増えた。話をすると短期機関投資家からはいい反応がある。」
といった具合です。
ここでも資料の充実を望む声が多かったです。
今後の展望について2014年までしか書かれていなかったので、そのような文句が出るのも当然といえます。

13時20分頃にこちらの方も終わりになりました。

正直こんな酷い総会になるとは予想していませんでした。
この株に関しては自分は買ったり売ったりで特別損してるわけではなく何の恨みもありませんが、はっきり言って最悪の総会です。
自分の中で酷い総会というものは、せいぜいグリーや板硝子の総会レベルでしたが、今回それを一気に上回りました。
一番問題だったのは宮島社長の総会進行だったと思います。
議長には進行を妨げるような者を退場させる権限があるのだから、退場させてしまえばよかったのです。
他の株主の質問も邪魔をする勢いだったので、そのような判断をとっても支持されていたはずです。
宮島社長が総会進行を務めるのは今回が初めてだったとはいえ、対応については擁護できるようなものではありませんでした。

ビックカメラの総会でも妨害者が退場していく様を見ましたが、あちらの宮嶋社長の対応は見事だったといえます。
(議長不信任案の提案に対して、即座に信任投票を促して潰し、警告を与えた後に退場命令。1,2分の出来事でした。)

打開する力がありながら行使しなかったため、負の方へ負の方へ向かっていってしまいました。
そんな雰囲気も手伝って質問も気落ちするようなものばかりになったところもあると思います。
しかし、最後に質問されていた方が、「質問が1件とかゼロで終わってしまう会社もあるのに、こんなに質問が出てあなたは幸せ者だ。」と仰られていたのが印象的です。
確かに人が来てくてれて関心を持ってもらえるうちが華なのかもしれません。。。
しっかり反省して来年以降は良い総会を開いていただきたいです。

お土産はありません。
会場の後方にウォーターサーバーが設置されており水を飲むことが出来ました。
IMG_3970 (800x600)

不定期更新。
文章力には期待しないで下さい。
大きな掲示板では晒さないで頂けると嬉しいです。
2021/07/01
やる気が尽きてきており今後の更新はかなり怪しいです
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