日本オラクル[4716] 第33回定時株主総会
場所:パレスホテル東京 葵
日時:2018年8月22日(水) 午前10時
[2019年は不参加]
[2017年の記事はこちら]
日本オラクルの株主総会出席は4年連続4回目です。
場所:パレスホテル東京 葵
日時:2018年8月22日(水) 午前10時
[2019年は不参加]
[2017年の記事はこちら]
日本オラクルの株主総会出席は4年連続4回目です。
議長は金子代表執行役が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・監査報告(松藤取締役)
・CEO挨拶(オーバーマイヤー社長)
・事業報告(スライド+ナレーション)
・議案説明(金子)
・質疑応答 10時26分~
・議案採決
・新任取締役紹介
閉会は11時22分です。
質疑応答の形式は以下の通りです。
-質問者がマイクまで移動
-希望者がいなくなり終了
1-1 株式分割の検討は?
野坂副社長「商いを活発にする効果もあるが、現状の最低取引金額が購入できないレベルであるとは思っていない。現在のところ具体的な計画はない」
1-2 第3号議案について。ストックオプション50万株は多くないか?
オーバーマイヤー「指摘の通り今回は5万5000株ほど増えている。有能な人材を引きつけられる会社にするための一つの方策がこのストックオプション。データセンターの開設やクラウドへの投資、配当などとバランスを取ってやっている」
野坂「昨年までの実績では被付与者の9割が制限付き株式を選択している。比率は4分の1で12万5000株なら大きな金額にはならない。4年に渡って交付するのでインセンティブの考え方から見ると相当だと考えている」
2-1 第2号議案について。会長や副会長を置くことが何故ガバナンス体制の強化に繋がるのか?
ホール取締役「素晴らしい業績を出すためには素晴らしい人材を取る必要がある。事業内容が複雑化するのに伴いコンプライアンスとして従わないといけない点もたくさんある。新任取締役候補者の藤森氏は日本市場だけでなくグローバルでの深い知識を持っており彼が加わるのはポジティブな動き」
2-2 夏野取締役の兼職が多い。
夏野「誇りを持ってこの仕事を引き受けている。今期は全ての取締役会に出席し発言もかなりしている。経営では無用な人間が入っていたらとっくにクビになっている。会社法には社数制限の規定はない。現在一部上場企業で5社以上を兼任している人が30人以上いるものの、これは成手不足だからではなく能力や経験が見込まれてと見ている。代表取締役をやっているような人は3社程度が限界だが自分は比較的自由にやっている。現状7社で、これ以上は厳しいと思うがここまではやれる範囲」
オーバーマイヤー「社長就任以来、取締役会にはコンプライアンス関係でたくさんのサポートを受けた。それぞれの専門知識が役に立ち、効率よく取締役会を回すことで業績にも寄与している。今回の藤森氏の参加を嬉しく思う」
金子「社外取締役の活動として、夏野氏には自身の経験を若手社員に向けて話してもらっている。ホール氏やウーリー取締役は女性活躍のために女性社員との懇親の場を設け議論をしている」
3-1 総会運営について。日産の総会のように同時通訳のレシーバーを配布する形式にしては?
金子「今回は自分がモデレーターでオーバーマイヤー社長には通訳がつく形にした」
オーバーマイヤー「私の日本語力が上がれば違う解決策になるかも」
3-2 前期大きく伸びたクラウドセグメントについて具体的な説明が欲しい。
オーバーマイヤー「顧客がクラウドへ移行する過程でのやり取りにおいて我々の専門性が活かされた。日本の大企業がデータマネジメントをやろうとする際は必ずオラクルが連絡をもらう。これはオラクルの30年以上の経験による専門性を信頼されているためで、クラウドでも専門性を高めることでリーダーになっていきたい。日本国内にデータセンターをオープンする予定であり、今後も投資を続けて成長させていく」
3-3 元号が変わることによる影響は?
オーバーマイヤー「特に大きな影響はない。当社の年度最終月だが問題はない」
湊専務「社内では西暦を使用しているので全く問題ない。社外に関しても良くも悪くも影響はない。ただ2020年に向けてサマータイムが導入されると大きなシステム改修が見込まれるため、ビジネスオポチュニティとして注視している」
4-1 ドイツでは政府主導でIoTが進められて外部との連携がよく取れている。日本は民間主導だがどうなのか?
オーバーマイヤー「ドイツではインダストリー4.0により政府主導で標準化が行われてきた。政府の後押しのおかげで他社技術の取り込みは進んでいる。自分がデンソーやトヨタと話をしたところでは日本の大企業も政府の後押しが必要であると言っている。藤森氏の参加でそういった知識も得られる。今後政府を巻き込んでいく必要がある」
4-2 5G時代の戦略について。
オーバーマイヤー「"Oracle Autonomous Database Cloud"や"Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud"でやっているように自律性やAIをデータベースに取り込んでいくことを行っている。よりセキュアになり信頼性やパフォーマンスも高まっていく。Autonomousの技術を用いて自律的なデータ管理の会社への変革を遂げたい」
5-1 総会運営について。質問者は名乗らずに出席番号だけ伝える形式でいいのでは?
金子「検討する」
5-2 売上げの伸びに比べて利益が伸びない理由。
野坂「昨年は営業力強化や施設関係、コンサルタントの外注費などに投資している。売り上げの伸びとともに徐々に解消していく。粗利をどんどん伸ばしていきたい」
5-3 米オラクルとの事業構造の違いは?
野坂「当社はR&Dは担当していない。ビジネス領域では基本的にはクラウドを同様な形で推進していく」
オーバーマイヤー「アメリカとの違いはR&Dはやっていない点と、クラウドでの大きなオペレーションがないところ。商品は同じものを使っている」
5-4 ハードウェア・システムズ事業の業績が下がっている理由。
オーバーマイヤー「前期は7%落ち込んだ。日本に限ったことではなく、技術向上で性能が上がりハードウェアの台数が少なくなることで業界としては小さくなっていく。オラクルとしてはハイエンドに注力する。我々のソフトウェアに最適化したハードウェアを提供することで性能やセキュリティが強化される。このセグメントでのシェアを伸ばすことに注力していく」
野坂「ハードウェア・システムズ事業に関しては会社全体の利益率より低い」
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昨年のトップ交代で会長に移った杉原氏でしたが秋にはそれも退任されてしまいました。
あの馴染みやすいキャラクターが大好きだったので残念。
会長には藤森氏が就くようですが、今日のところは特に発言はなく壇の外で待機されてました。
定番?の夏野氏の兼職の多さに対する質問がありました。
「頼む方も頼む方だが引き受ける方も引き受ける方」と批判されてましたが、本人は嬉しそうな表情をしていました。
夏野氏とは総会でちょくちょく遭遇しますが(別にファンではない)、兼職への回答が一番生き生きしている感じがします。
今日の総会はとにかく"英語"でした。
昨年よりもオーバーマイヤー社長の発言機会が増えたことで通訳さんが毎回のように出動していました。
議長席と答弁席がその2人で埋まるため、しわ寄せで議長の金子氏は何度も前後移動されたり。
総会運営の質問が出た際に社長の答弁中微かに沸く場面があって、「ああ何かジョーク言ったな」程度にはわかるのですが、こちとらスマホ叩くの必死ですし英語力アレですしと。
最後の方にはオラクル側の通訳能力に疑問を持った質問者の方が英語で質問を投げかけ、何故か社長ではなく野坂氏が質問内容を通訳しつつ回答するという珍光景もありました。
英語力があれば今日の総会は一層楽しいものだったでしょう。
中学高校では徹底して受験英語を仕込まれ、大学では神(Google翻訳)の力を借りて乗り切った自分には遠い話。。。
これからも量産型日本人として生きていきます。
8月は意外と余裕ないので来年以降出られるかわかりません。
それにこの会社もだんだん行く理由が減ってきたので。
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お土産は今年から廃止になりました。
召集通知に記載があります。
ラウンジでフリードリンクサービスが利用できました。