グリー[3632] 第12回定時株主総会
場所:セルリアンタワー ボールルーム
日時:2016年9月27日(火) 午前10時
[2017年の記事はこちら]
[2015年の記事はこちら]
グリーの株主総会出席は5年連続5回目です。
会場にいた株主は300名くらいでした。
中高年男性主体です。
議長は田中会長兼社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・監査報告
・スライドとナレーションによる事業報告
・"追憶の青"の制作現場ムービー
・議案説明
10時30分ごろから質疑応答に入りました。
形式は以下の通りです。
-一人二問まで
-質問者の下に係員がマイクを持参
-各役員が回答
1-1 横スクロール型ゲームの今後の展開について。過去にはIPだけが違う似たようなゲームを出して飽きられた。
荒木取締役「このカテゴリではまだ人気ゲームがなく我々が切り開いた形。カテゴリのリーダーとしてシェアを取っていく方針。同カテゴリのゲームを出すとしても楽しんでもらうため何らかの新しい要素を加えていく」
1-2 広告メディア事業について。
秋山常務「前期の第4四半期で売上げが12億7000万円。直近で買収したアドフリの数字は非開示」
2-1 日経新聞に"業績修正は復活ののろしか? "との記事が載っていた。今後の事業の見通しは?
田中「記事が現実になるように頑張りたい。今回の修正は会計上によるもので一時的。本業を伸ばさないといけない。追憶の青の開発には2年くらいかかっている。2年前に始めたネイティブシフトの中で開発してきたゲームがこれからリリースされていく。これらゲームが成功し業績を伸ばすと考えている」
3-1 会長と社長を兼務する理由。今後譲る予定は?
田中「インターネット業界でも会長兼社長という体制は少なくない。現状はこの体制を維持し発展させていくつもりで変更は考えてない。ただ株主として最もいい経営体制は考えていく」
4-1 東京ゲームショウでもVRが話題になった。グリーでのVR事業は?
荒木「スマホの次に大きくなりうる次世代プラットフォームと捉えている。グリーとしては自社開発、他社への投資、市場振興の3領域。自社開発ではVRコンテンツの専門部署があり、スクエニとの提携やフジテレビとの協業も。投資は北米中心にVRの新興企業に対して。振興ではJapan VR Summitの主催企業となった。直接収益には繋がらないが市場を盛り上げるため」
4-2 ロボットや自動運転のようなゲーム以外の事業についての考えは?
田中「ロボットや自動運転に興味がないわけではないが、グリーが得意とする分野から始めていく。まずはゲームやVRに絡めたものから。今ある住まいやヘルスケア事業も成功すれば大きな収益を上げられる」
5-1 リリースラッシュとされているが今までのゲームとの違いは?前期は一年で終了したゲームもあった。
荒木「前期のリリースタイトルはネイティブシフト前に開発に着手している。事業戦略・方針が異なり内製でないものも多かった。これから出るタイトルは現在の戦略の下で作られたもの。狙いやニーズも違うため自信を持っている」
5-2 追憶の青のランキングが奮わない。今後のテコ入れについて。
荒木「バンナムのソードアート・オンライン メモリー・デフラグが好調。追憶の青はそれと同じチーム、基盤で作った。こちらはオリジナルIPなのでリリース方法などが有名IPとは異なる。現状いい手応えを持っている。これからLINEとの大規模マーケティングが始まるのでランキングは上昇していくものと考える」
6-1 VRにおいてソニーに対抗する勢力を作るような考えは?
田中「我々がやっているのは各プラットフォームに対してゲームコンテンツを作っていくこと。世界最大級のプラットフォームになるPlayStation VRではソニーと話し合いながら作っていく。HTCだろうとGoogleだろうと全てのプラットフォームに対して出していくのが基本的な考え」
6-2 投資額をもっと増やしていく予定は?
秋山「事業関連投資と純投資の2つがありゲーム事業に関連する投資がメイン。リスクリターンを考えながら適時適切に進めていく」
7-1 為替差損が発生した理由について。
秋山「海外子会社へのドル建ての貸付によるもので円高になると差損が発生。貸付金額が大幅に減ったので今後は同様の差損は起きない」
7-2 減損損失と投資評価損の内容について。
秋山「詳細は控えたい。連結で20億円、単体で5億円を計上した。大きなものではなく個別の積み上げによるもの」
質問が尽きたので採決に移りました。
11時10分ごろ閉会しました。
ここももうノルマ的な総会参加になってます。
連続で出続けると変化を感じられて楽しいですよw
総会の雰囲気としては落ち着いてました。
定番だった「○○円で買ったのにどうしてくれる!」的な質問を見ることはなく、他に厳しい意見もありませんでした。
社長に一言ぶつけないと気が済まない株主が消滅したせいか終わるのも早かったですね。
今回は話題のVRに関する質問が多かったように、株主もだいぶ前向きになったように見えます。
ずっと出てる人間からすると株主総会としては前回までで底打ったような感じです。
また会社側としてもだいぶ自信を回復してきたかなと。
ネイティブシフト後に作ったゲームがついに出てくることを何度も強調されていました。
(もちろんヒット作が出るかどうかは運の要素も大きいのですが)
最近はろくに株主やってない株主ですが、ブラウザゲーム時代の存在感を取り戻すことを期待してます。
そういえば恒例の夏野取締役への質問なかったですね。
オラクルの記事で書いたように兼職の欄が凄いことになってますけどw
過去にはボロクソに書いたグリーの総会運営ですが非常に良くなっています。
召集通知が見やすくなった点は他の株主の方からも褒められていました。
今回は事業報告の他にもムービーが用意されていて、内容は主にプロデューサーやスタッフのインタビューといった現場の声を伝えるものでした。
最近の総会はこのように現場にも光を当てることが増えてきていいと思います。
あとは「アンケート答えてくれたらノベルティ渡すよ」というやり方もよくできてるなと。
我々は見える餌にはガッツリ食いつきますから。
お土産は先渡しです。
ドライフルーツとタオルでした。
飲み物は水のペットボトルでした。
あとアンケートのノベルティとして、写真立てとパンの缶詰の一方を頂けました。
(自分は缶詰の方です)
場所:セルリアンタワー ボールルーム
日時:2016年9月27日(火) 午前10時
[2017年の記事はこちら]
[2015年の記事はこちら]
グリーの株主総会出席は5年連続5回目です。
会場にいた株主は300名くらいでした。
中高年男性主体です。
議長は田中会長兼社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです。
・監査報告
・スライドとナレーションによる事業報告
・"追憶の青"の制作現場ムービー
・議案説明
10時30分ごろから質疑応答に入りました。
形式は以下の通りです。
-一人二問まで
-質問者の下に係員がマイクを持参
-各役員が回答
1-1 横スクロール型ゲームの今後の展開について。過去にはIPだけが違う似たようなゲームを出して飽きられた。
荒木取締役「このカテゴリではまだ人気ゲームがなく我々が切り開いた形。カテゴリのリーダーとしてシェアを取っていく方針。同カテゴリのゲームを出すとしても楽しんでもらうため何らかの新しい要素を加えていく」
1-2 広告メディア事業について。
秋山常務「前期の第4四半期で売上げが12億7000万円。直近で買収したアドフリの数字は非開示」
2-1 日経新聞に"業績修正は復活ののろしか? "との記事が載っていた。今後の事業の見通しは?
田中「記事が現実になるように頑張りたい。今回の修正は会計上によるもので一時的。本業を伸ばさないといけない。追憶の青の開発には2年くらいかかっている。2年前に始めたネイティブシフトの中で開発してきたゲームがこれからリリースされていく。これらゲームが成功し業績を伸ばすと考えている」
3-1 会長と社長を兼務する理由。今後譲る予定は?
田中「インターネット業界でも会長兼社長という体制は少なくない。現状はこの体制を維持し発展させていくつもりで変更は考えてない。ただ株主として最もいい経営体制は考えていく」
4-1 東京ゲームショウでもVRが話題になった。グリーでのVR事業は?
荒木「スマホの次に大きくなりうる次世代プラットフォームと捉えている。グリーとしては自社開発、他社への投資、市場振興の3領域。自社開発ではVRコンテンツの専門部署があり、スクエニとの提携やフジテレビとの協業も。投資は北米中心にVRの新興企業に対して。振興ではJapan VR Summitの主催企業となった。直接収益には繋がらないが市場を盛り上げるため」
4-2 ロボットや自動運転のようなゲーム以外の事業についての考えは?
田中「ロボットや自動運転に興味がないわけではないが、グリーが得意とする分野から始めていく。まずはゲームやVRに絡めたものから。今ある住まいやヘルスケア事業も成功すれば大きな収益を上げられる」
5-1 リリースラッシュとされているが今までのゲームとの違いは?前期は一年で終了したゲームもあった。
荒木「前期のリリースタイトルはネイティブシフト前に開発に着手している。事業戦略・方針が異なり内製でないものも多かった。これから出るタイトルは現在の戦略の下で作られたもの。狙いやニーズも違うため自信を持っている」
5-2 追憶の青のランキングが奮わない。今後のテコ入れについて。
荒木「バンナムのソードアート・オンライン メモリー・デフラグが好調。追憶の青はそれと同じチーム、基盤で作った。こちらはオリジナルIPなのでリリース方法などが有名IPとは異なる。現状いい手応えを持っている。これからLINEとの大規模マーケティングが始まるのでランキングは上昇していくものと考える」
6-1 VRにおいてソニーに対抗する勢力を作るような考えは?
田中「我々がやっているのは各プラットフォームに対してゲームコンテンツを作っていくこと。世界最大級のプラットフォームになるPlayStation VRではソニーと話し合いながら作っていく。HTCだろうとGoogleだろうと全てのプラットフォームに対して出していくのが基本的な考え」
6-2 投資額をもっと増やしていく予定は?
秋山「事業関連投資と純投資の2つがありゲーム事業に関連する投資がメイン。リスクリターンを考えながら適時適切に進めていく」
7-1 為替差損が発生した理由について。
秋山「海外子会社へのドル建ての貸付によるもので円高になると差損が発生。貸付金額が大幅に減ったので今後は同様の差損は起きない」
7-2 減損損失と投資評価損の内容について。
秋山「詳細は控えたい。連結で20億円、単体で5億円を計上した。大きなものではなく個別の積み上げによるもの」
質問が尽きたので採決に移りました。
11時10分ごろ閉会しました。
ここももうノルマ的な総会参加になってます。
連続で出続けると変化を感じられて楽しいですよw
総会の雰囲気としては落ち着いてました。
定番だった「○○円で買ったのにどうしてくれる!」的な質問を見ることはなく、他に厳しい意見もありませんでした。
社長に一言ぶつけないと気が済まない株主が消滅したせいか終わるのも早かったですね。
今回は話題のVRに関する質問が多かったように、株主もだいぶ前向きになったように見えます。
ずっと出てる人間からすると株主総会としては前回までで底打ったような感じです。
また会社側としてもだいぶ自信を回復してきたかなと。
ネイティブシフト後に作ったゲームがついに出てくることを何度も強調されていました。
(もちろんヒット作が出るかどうかは運の要素も大きいのですが)
最近はろくに株主やってない株主ですが、ブラウザゲーム時代の存在感を取り戻すことを期待してます。
そういえば恒例の夏野取締役への質問なかったですね。
オラクルの記事で書いたように兼職の欄が凄いことになってますけどw
過去にはボロクソに書いたグリーの総会運営ですが非常に良くなっています。
召集通知が見やすくなった点は他の株主の方からも褒められていました。
今回は事業報告の他にもムービーが用意されていて、内容は主にプロデューサーやスタッフのインタビューといった現場の声を伝えるものでした。
最近の総会はこのように現場にも光を当てることが増えてきていいと思います。
あとは「アンケート答えてくれたらノベルティ渡すよ」というやり方もよくできてるなと。
我々は見える餌にはガッツリ食いつきますから。
お土産は先渡しです。
ドライフルーツとタオルでした。
飲み物は水のペットボトルでした。
あとアンケートのノベルティとして、写真立てとパンの缶詰の一方を頂けました。
(自分は缶詰の方です)