デンカ[4061] 第162回定時株主総会
場所:コレド室町 日本橋三井ホール
日時:2021年6月22日(火) 午前10時
---------------------------------------
デンカの株主総会出席は10年連続10回目です。
出席者数は15名程度です。
議長は今井社長が務めました。
総会の流れは以下の通りです
・監査報告(綾部取締役)
・事業報告(ナレーション+スライド)
・対処すべき課題(今井+スライド)
・議案説明(今井+スライド)
・質疑応答 10時20分~
・議案採決
閉会は10時40分です。
---------------------------------------
質疑応答の形式は以下の通りです。
-質問希望者の下まで係員がマイク持参
-1人1問まで
1-1 中期経営計画Denka Value-Upの環境Value-Upについて。具体的な取り組みを教えてほしい。
今井「2050年にカーボンニュートラル,2030年に温室効果ガス50%削減の目標を昨年に打ち出した。具体策としては、①多数保有している水力発電所を更に増強。今年になって新しい水力発電所(新青海川発電所)が稼働しており、来年は北陸電力とのJVで新たに(新姫川第六発電所)動き出す。青海工場と千葉工場にある火力発電所も高効率のガスタービンに転換してCO2削減を図る ②CO2の捕集,固定化,再利用の技術を磨く ③事業の中にはCO2を多数排出するものもあるのでポートフォリオを変革していく」
2-1 先日の株価急落について。
今井「株価水準に関しては私からコメントできない。中計はスペシャリティー化が中核で、重点分野である環境エネルギー,ヘルスケア,高付加価値インフラに事業資源を集中させる。昨年もコロナ禍でありながら376億円と最高の営業利益を達成できた。今年度も営業利益420億円を想定、最終年度も中計目標の下限ではあるが営業利益500億円を達成できるよう着実に進展。株価は市場が判断するものだが、当社としては事業計画は着実に進んでいると自信を持って経営している」
3-1 対処すべき課題に"これからの社会においては本質的な価値をもたらすものしか生き残れない"とあるが、この結論に至るまでの具体例があれば教えてほしい。
今井「このコロナ禍でピーク時は8割が在宅勤務だった。一方で生産現場ではどんなときでも出社しなければならない。本当に大事なものは何か考えた。当社としては製品を通して社会に貢献していく。当社が世界で一番上手にできる仕事で社会に報いていくのが今後進めていくべき姿」
4-1 素晴らしいことをやっているのにBtoCが弱いから国民に伝わっていないのでは?
今井「基本的にはBtoBで事業展開している。昨年はコロナの迅速診断キットをいち早く市場に供給できた。客は医者や施設ではあるものの、最終製品を販売することができたのは今までとは違う展開。10分で抗原検査の判定をできる極めて優れた製品なのでそれで知名度を上げていきたい。何が一番上手くできる仕事なのか考える上でBtoCでも積極的に展開していく」
5-1 事業内容と発展性をもっとアピールすべき。
今井「IR活動には極めて力を入れている。今月も数多くのプレスリリースを出している。自分が先頭に立ってIR活動をやっていくので期待してほしい」
---------------------------------------
総会巡りへの情熱がまったく回復しない上に、招集通知に"極力出席は控えて"と書かれていましたが、やっぱりデンカは行っておきます。
そしてついにデンカ総会出席が10年目の大台に乗りました。
このままブログをぶん投げたとしてもキリが良いですね。
昨年同様に新型コロナ対策が施されての総会運営です。
入口では手の消毒とサーモグラフィーカメラによる検温がありました。
会場内の座席は大きく間隔を空けての配置され、総会自体はできる限り短縮といった具合。
なおネットでの質問募集やライブ配信は行われませんでした。
社長交代で今井社長による初めての司会進行でしたが、問題なくスムーズにこなされて良かったです。
あとは今年も会場前で抗議運動が行われてました。
ルイジアナ州のクロロプレンゴム工場の件ですね。
それに対して本日付で会社側からリリースが出されていたので貼っておきます。
---------------------------------------
お土産や飲み物はありません。
招集通知にその旨の記載があります。